「ほんの少しの運を…」原口元気が考える“究極”のスパイク

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 “スピード”をテーマにナイキが開発したスパイク『マーキュリアル』。目の前の相手を“はがす”プレーを武器とするFW原口元気にとって、「スピード」とは何か。そして「マーキュリアル」を履く意味とは。

―これまでいくつものスパイクを履いてきた原口選手でも、ニューモデルに足を通した瞬間はテンションが上がりますか?

「もちろんです。僕は小さい頃からスパイクが大好きで、新しいモデルが出るたびに両親にねだったりしていました(笑)。今は、新しいモデルが出ると所属チームに送られてくるんですよ。そのたびに嬉しくなっちゃいますね」

―ちなみに最初に『マーキュリアル』を履いたのはいつでしたか?

「2004年だったと思います。真っ青なカラーのマーキュリアルで、自分で買いに行きました。当時、浦和レッズでプレーしていた永井雄一郎さんが履いていたんですが、“真っ赤なシャツに真っ青なスパイク”の組み合わせがすごくカッコよくて真似しました。初めて履いた瞬間に『軽い!』と驚いたことを覚えています。歴代の中でも、あのスパイクのことは強く印象に残っていますね」

―歴代モデルの中で他に印象に残っているものは?

「紫のマーキュリアル。マーキュリアルはカラーで覚えているんです(笑)。プロになって3年目だったと思います。それまではほとんどゴールを取れなかったんですけど、あの時期はちょうどゴールをたくさん決め始めた時期で。すごく調子が良くて、気に入っていました。1年くらいずっと履いていたんじゃないかな」

―マーキュリアルはスピードをテーマに開発されたスパイクです。原口選手にとっても大きな武器の一つですね。

「僕の“仕掛けるプレースタイル”を実現するためには、このスパイクしかないと思っています。ドイツでプレーするようになってから強く感じているんですが、やっぱり向こうはプレースピードが速い。その中でも僕はスピードで勝負しているし、スピードが出なかったらどうやってプレーすればいいのか分かりません。やっぱり、攻撃の選手は相手選手との1対1に勝たなくちゃいけない。相手を振り切らなきゃいけない。だからこそ、スピードは不可欠だと思います」

―スピードを自分の武器として自覚するようになったのはいつ頃のことでしょう?

「単純に走るスピードは、それほど速くなかったんです。でも、ユースの頃にドリブルに入ればスピードが上がると感じるようになって、それ以来、自分の武器としてちゃんと認識するようになった気がします。今はトレーニングによって単純に走るスピードも上がっているんですが、当時は特に、ボールを持った瞬間のスピードを意識していました」

―武器を磨くためにどんな努力をしてきましたか?

「小さい頃から“相手をはがす”ことの重要性を感じていました。だから、練習でも常に1対1、1対2のドリブル練習をやってきましたし、相手を抜くことは子どもの頃から強い意識を持っていました。それは小学生の頃から変わりません。もちろんいろいろなトレーニングを積んで学んできましたが、感覚的なものや基本的な技術はあの頃と同じです」

―“相手をはがす”プレーが原口選手の真骨頂であることは多くの人が認識していると思います

「そうですね。僕自身、試合が始まって最初の1プレー、2プレーでそういうプレーを発揮できると、気分が一気に乗るんです。もちろん、試合前はいつも緊張します。でも、ここ数年は緊張感をマイナスに捉えるのではなく、プラスに働かせるようなコントロールができるようになってきた気がします。マーキュリアルを履いているからには、僕自身が初めてマーキュリアルを履いたときのように、子どもたちに憧れられるプレーをしなきゃいけないですよね。プロ選手である以上、魅力的なプレーを見せなきゃいけないという使命感は持っています」

―世界のトッププレイヤーがマーキュリアルを履いています。特に気になる選手はいますか?

「やっぱりクリスティアーノ(ロナウド/レアル・マドリー)を見てしまいますね。彼はものすごい才能を持っているけど、“作られた部分”も多い気がするんです。本当にナチュラルな、天性の才能を持っている選手もいるけど、クリスティアーノはそれもあって、さらに努力で磨き上げた部分も見えるというか……」

―ご自身も同じタイプであると認識していますか?

「はい。自分にもある程度の才能はあると思っています。でも、それは日本の中だけの話で、世界には僕よりも才能がたくさんある選手もいるし、彼らに勝つためにはものすごい努力をしなきゃいけない。そういうことは、海外に出て初めてリアルにイメージできるようになりました。客観的に見て、今の自分がどの位置にいるのか。それがよく分かるようになった気がするんです。ただ、サッカーは“やればやるほど”。努力に限界はないと思うからこそ、一つずつ積み上げていきたいですね」

―現段階においても、努力を積み上げてきた自信があるのではないですか?

「努力の質は高くなっていると思います。ただ、僕はもう26歳で、自分がどこまで到達できるかは何となくイメージできるようになってきています。努力をして、本当にそこまで到達できるか。僕にとっては、それが大きなチャレンジでもあります」

―最後の質問です。原口選手にとって“究極のスパイク”とは?

「難しいですね……。スパイクはすごいスピードで進化し続けていると思うし、機能面については心から満足しています。だから、あとは“運”。もしほんの少しの運を引き寄せてくれるスパイクがあったら、それが“究極”かもしれませんね」

(取材協力 ナイキジャパン)


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