選手に“報復キック”で波紋を呼んだ仏リーグ主審に厳罰 合計6カ月間の活動停止処分

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ナントDFカルロスと交錯して転倒したシャプロン主審 キックを見舞い物議醸す

 1月14日に行われたフランス1部のリーグ・アン第20節ナント対パリ・サンジェルマン(PSG)で、ナントDFジエゴ・カルロスへ“報復キック”を見舞って物議を醸した主審のトニー・シャプロン氏。

 フランスリーグ懲戒委員会は同氏に3カ月間の活動停止処分を下すと決定し、フランスサッカー連盟(FFF)からの職務停止処分と合わせて計6カ月間の厳罰となった。英公共放送「BBC」など複数メディアが報じている。

 PSGが1-0とリードして迎えた後半終了間際、フランス代表FWキリアン・ムバッペがカウンターで左サイドのスペースに抜け出すと、ナントの選手たちは一斉に自陣へダッシュして追いかけた。

 しかしこの時、シャプロン氏は左サイド方向のプレーを見極めるために左へ急角度で方向転換。ゴール正面方向へレフェリーの左後ろから追いかけていたカルロスと走るコースが重なって交錯し、転倒した影響でゴール前の接触シーンを見極められなかった。

 するとシャプロン氏は、この交錯が故意に引き起こされたものだと感じたのか、起き上がり際にカルロスの右足にキックを見舞うという暴挙に出た。さらにイエローカードを提示し、この日2枚目の警告を受けたカルロスはあえなく退場となった。

事件の数週間前には引退を示唆

 シャプロン氏は試合後に「私はナントのジエゴ・カルロスにぶつかられた。衝突の瞬間、最近怪我をした箇所に鋭い痛みを感じた。私の残念な反応は選手に向けて足を伸ばしてしまった。ぎこちないジェスチャーは不適切だった。だから、この行動を謝罪したい」と弁明したが、FFFからは3カ月間の職務停止処分を受けていた。さらに懲罰委員会から3カ月間の活動停止処分を言い渡され、この先6カ月間は試合を裁くことができなくなかった。

 シャプロン氏はこの事件の数週間前に、今季限りでの引退を示唆していたという。このまま審判の世界から身を引くことになってしまうのだろうか。

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images