馬息嶺スキー場とホテル=(写真共同取材団=聯合ニュース)

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【馬息嶺(共同取材団)、ソウル聯合ニュース】国連の制裁決議は北朝鮮へのぜいたく品の輸出を禁じているが、韓国と北朝鮮が今月1日まで2日間スキー合同練習を行った北朝鮮東部・馬息嶺スキー場併設の馬息嶺ホテルでは、さまざまな外国製品が売られていた。

 ホテル2階の売店には、ナイキやアディダスのウエア、アディダスの靴下、手袋、帽子、バッグ、ザ・ノース・フェイスのリュック、ケンゾーやバーバリー、ランコムの香水、資生堂の化粧品などが、北朝鮮製の商品と一緒に並んでいた。スイスのブランド・バリーのバッグには400米ドル(約4万4000円)の値札がついていた。

 店員は、外国製品を販売しているのは「外国の客が多いため」だとし、「われわれの商品の方がよく売れている」と話した。韓国代表団の一人が「安くしてくれるか」と尋ねると「他の人ならともかく、同じ民族には安くしてあげるべきでは」と答え、実際に値引きもした。

 馬息嶺ホテルは1号棟(9階建て)とゲレンデ直結の2号棟(5階建て)からなり、韓国代表団は1号棟に宿泊した。フロントには平壌、ロンドン、北京、モスクワの時刻を示す時計が並べて掛けられていた。フロントの左側にはコーヒーや酒類を売るバーがあり、イタリア製のコーヒーマシンが置かれていた。ケーキやマカロン、クロワッサン、チョコレートも販売されていた。

 ホテルとゲレンデの施設利用に使えるプリペイド式の「馬息嶺カード」もあった。米ドルなどでもカードへのチャージが可能だという。

 フロントの右側には北朝鮮製と外国製のたばこを売るカウンターがあり、馬息嶺エリアで限定販売しているとみられる「馬息嶺たばこ」が目を引いた。

 地下1階には歌と踊りを楽しめるカラオケ設備を備えた舞台付きのホールがあった。北朝鮮の酒のほかハイネケンやシーバスリーガルといった外国の酒やスプライト、ペリエなどが売られていた。ここで働くスタッフは「手ごろな価格で歌える施設。1日に数十人ほどが利用する」と話した。

 また、1号棟の2階には「国際通信室」があり、インターネットに接続できるパソコンが2台置かれていた。利用料は30分4.6ドル。記者がこのパソコンで韓国に電子メールを送ろうとしたが、うまくいかなかった。

 2階にはほかに、ミッキーマウスやスヌーピーのぬいぐるみ、小型滑り台などを置いたキッズスペース、ビリヤード台、書店もあった。書店では北朝鮮の故金日成(キム・イルソン)主席と故金正日(キム・ジョンイル)総書記、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長に関する英語、ロシア語、中国語などの書籍が目に付いた。

 2号棟2階の廊下にはクレーンゲーム機が置かれており、料金は50北朝鮮ウォンのものと100北朝鮮ウォンのものがあった。

 ここで会った北朝鮮の女性に使っている携帯電話のブランドを尋ねたところ「平壌2415」という答えが返ってきた。ホテルスタッフに同じ質問をすると「『平壌2419』『アリラン』などを使っている。自分が好きなもの、タッチできるものを使っている」と答えた。

 ゲレンデにつながる通路に「お茶とコーヒー」というカフェがあり、平日にもかかわらずテーブルはほぼ全て客で埋まっていた。

 客室には普通のホテルと同様、テレビとミニバー、ベッド、机などがあった。テレビは北朝鮮ブランドの「アリラン」だった。小型冷蔵庫にはコカ・コーラやスプライト、北朝鮮の大同江ビールなどが入っており、韓国代表団は無料で利用できると案内された。暖房や電気は問題なく使えた。