スマホの普及ペースがあまりにも著しいため、いろいろと社会問題が出てきている訳ですが、その1つに「子供とスマホ」の関係があるかと思います。夜遅くまでスマホに夢中になってしまい、睡眠時間が減り、学校を遅刻しがち……なんてのが典型的なケースでしょう。

 しかし、よくよく考えてみますと、それって別に子供特有の問題ではありませんよね。大人だってウィキペディア読み過ぎて気付いたら深夜26時になってたとか、YouTube見てたら東の空が明るくなってたとか、誰でも1回や2回はあると思います。

 子供の場合、あまりにも極端すぎて保護者から「もう夜はスマホ禁止!」といった具合に怒られはず。ただ、子供側は「大人なんていつでも制限なく使ってるじゃん!」との反発もあるでしょう。ならば「夜間にスマホを禁止される大変さ」を、ここはひとつ身をもって体験してみようじゃありませんか。あくまでも簡易的にですが……。

 まずルール決めです。さすがにまぁ社会人として働いているので、21時以降一律禁止はさすがに厳しい(ヘタすると帰宅できてませんし)。なので「夜23時以降は、Webブラウジング・SNSアプリ・ゲームアプリを原則禁止。音は聞いてもいいが動画を見るのはダメ」と定めました。

 あくまで「原則」ですので、23時30分に電車に乗っているとき、ブラウザーで乗換情報を調べたりするのはアリ。あと、寝る時に音楽アプリを立ち上げるのもOK。このあたりは子供たちから「抜け穴だらけのルール」と指摘されそうですが、今回は一応「自主制限」なので許してください。

ブルーライトカットの設定画面。手動でオン/オフもできますが、タイマーで夜間帯に自動オンさせることもできます。ちなみに、機能がオンになっていてもスクリーンショットはオレンジ色っぽくはなりません

 そしてこのルールの実践です。スマホの利用時間帯をソフトウェア的に完全制御するアプリもありますが、今回はGalaxy S8に標準搭載されている「ブルーライトフィルター」機能を流用してみました。画面をオレンジ色っぽくして、体内リズムへの悪影響を抑えようという、あの機能です。

 Galaxy S8はもちろん、iPhoneも含めて最近の多くのスマホには、ブルーライトフィルター機能と、それを制御するためのタイマー機能が搭載されています。これを23時00分になったらオン、朝6時00分になったらオフと設定しておく。つまり「ブルーライトカットがオンになっている時はルール発動中ですよ」と、リマインドさせる格好です。

 こういう方法ですから、禁止時間帯になってもアプリは起動できますし、本体の電源を強制的に切りもしません。SNSの通知も(理論上は)バンバン届きます。あくまでも自主性が重要。

 ですので、ルール破りもしょっちゅう発生しております。1カ月ほど、この体制で運用していますが、体感的に1/3くらいは23時以降でもスマホを使ってしまっています。ついついニュースを読んじゃうんですよねー。

Galaxy S8の「ブルーライトフィルター」をオンにした状態。強度をマックスにすると、かなりオレンジ色っぽくなります

フィルター強度を中間程度にした状態。マックス状態に比べるとかなり白っぽい

 ただそれでも、定めたルールをなんとか守ろうという心もちがあるので、オレンジ色っぽくなった画面を見る度、不思議なもので「そろそろ寝る準備しないと」とか「いけね、今日はルール破っちゃったよ」という気分になってくるんです。これは本当に新鮮な発見でした。

 ルール制定効果というべきか、おかげさまで床につく時間も1時間は早くなりました。また、これまでは深夜ラジオを遅くまで聞く事も多かったのですが「録音して昼間に聞こう」とか、普段の行動にも少しずつ影響が出ている感すらあります(あくまで個人の感想です)。

 今回試した手法は、専用アプリを使ったガチガチの利用制限と比べたら、笑っちゃうくらいユルユルです。強制力がほぼないので、守れるかどうかは人によるでしょう。

 一方、子供の夜間スマホ禁止を一律に実施するのも、なかなか難しいと感じました。例えば、ある一定の時刻になったらアプリで端末機能を強制的に縛るとして、塾帰りの最中に交通機関が乱れたらどうしましょう?

 車で迎えにいく待ち合わせ場所を決めようにも、アプリ起動制限でLINEが読めないかもしれません。保護者の携帯電話からの着信は許可できるでしょうが、運転中だったり電車に乗っている可能性もある。ではSMS? しかし家族間SMSが無料にならないケースもあるし……。うーん、考える事が多くて大変だぁ!