半導体大手のAMDが2017年通期の決算を発表しました。前年比で売り上げが約25%アップ、4億9700万ドル(約540億円)の赤字から4300万ドル(約47億円)の黒字へと、見事なV字回復を見せています。

AMD Reports Fourth Quarter and Annual 2017 Financial Results | Advanced Micro Devices

http://ir.amd.com/news-releases/news-release-details/amd-reports-fourth-quarter-and-annual-2017-financial-results

AMD Triumphantly Returns to Full-Year Profitability, Forecasts Strong 2018 - ExtremeTech

https://www.extremetech.com/computing/263110-amd-triumphantly-returns-full-year-profitability-forecasts-strong-2018

2018年1月31日にAMDは2017年Q4(10月から12月)の四半期決算とともに、2017年通期の決算を発表しました。

2017年通期の売り上げは53億2900万ドル(約5800億円)で前年比24.7%アップ、純利益はGAAPベースで4300万ドル(約47億円)で、4億9700万ドル(約540億円)の赤字だった前年から収益を大幅に改善させることに成功しています。



AMDの好決算を支えた内訳は以下の通り。「Computing and Graphics」の売り上げは前年比54%アップの30億2900万ドル(約3300億円)。デスクトップPC向けの「Ryzen 7」シリーズを皮切りに「Ryzen 5」「Ryzen 3」などを矢継ぎ早にリリースし、2017年後半にVegaアーキテクチャ搭載の新型GPU「Radeon RX Vega」など新製品ラッシュの効果が出ています。また、「Enterprise,Embedded and Semi-Custom」の売り上げは23億ドル(約2500億円)と前年比で横ばいですが、これはXboxやPlayStationなどのコンソール(据え置き型ゲーム機)が次世代型に切り替わる前のモデル末期であるためだとのこと。コンソールの落ち込みはサーバー向けの新CPU「EPYC」が補っています。



2017年の業績を大きく支えた「Computing and Graphics」に関してリサ・スーCEOによると、デスクトップ向けRyzenシリーズなどのCPUだけでなく、GPUの好調があったとのこと。GPUの好調にはゲーミングPC向けだけでなく仮想通貨マイニング特需があり、マイニング向けが「Computing and Graphics」の利益の3分の1を占めていることを明らかにしています。



2018年の見通しについて、「Computing and Graphics」ではノートPC向けの「Ryzen Mobile」、デスクトップPC向けのAPU「Ryzen 5 2400G」などが発売され、Zenアーキテクチャの新モデル「Ryzen+」も登場予定。ライバルIntelの製品に比べて価格・性能で優位性を保つことが期待できます。

さらに、「Enterprise,Embedded and Semi-Custom」に関しても大きな成長が期待されています。データセンターやクラウドの需要はさらに高まり、CPU「EPYC」シリーズはコストパフォーマンスでIntel製品を上回るだけでなく、2018年初頭に発生したMeltdown問題という敵失もあり、販売数を大幅に伸ばすと期待されています。

2017年以上に高収益が期待できそうな2018年ですが、AMDは2018年Q1(1月から3月)の売り上げを前年同期比32%アップの15億5000万ドル(約1700億円)と予想しています。