史上最も面白いPKの一つ? “まるで5歳児キック”に世界騒然「観客に驚きもたらした」
トルコ2部ギレスンスポルのブラジル人MFドドがPK失敗、地元メディアが動画アップ
トルコカップ準々決勝第1戦が現地時間1月31日に行われ、トルコ2部ギレスンスポルは同1部フェネルバフチェに本拠地で1-2と敗れた。
この試合で最も注目を浴びたのは結果ではなく、「史上最低のPK?」と海外メディアが指摘したプレーだ。
試合は前半26分、フェネルバフチェがトルコ代表MFメフメト・トパルの一撃で先制。リードを許したギレスンスポルだったが、後半7分に同点のチャンスが到来する。
PKを獲得したギレスンスポルは、30歳のブラジル人MFドドがキッカーを担当。ゆっくり始動すると、小刻みなステップを刻みながら相手GKの重心をじっくり観察し、右足を振り抜く。その甲斐あってか、GKが動いた方向とは逆方向にシュート。ところが、軸足で相手GKを惑わそうとしすぎたのかバランスを崩し、肝心の右足はしっかりとミートせず、ボールは力なくゴール右へと外れた。
トルコメディアの「Tribun Dergi」は、そのシーンの動画を公式ツイッターで公開。「ためらい、よろめき、こすり、そして失望に満ちた短い動画」と紹介している。また英紙「ザ・サン」は「史上最も面白いPKの一つ」として、「ボールに向かってダンスした後、彼の右足はスタジアムの観客全員に驚きをもたらした」と記した。
「30歳のプロ選手ではなく…」
一方、英スポーツメディア「スポーツ・バイブル」は「30歳のプロサッカー選手ではなく、まるで5歳児がビーチボールをキックしたようだった」と表現。ペルーメディア「RPP」は「史上最低のPK?」と言及し、「彼はGKを欺こうとした。彼はそれを右足で証明するはずだったが、とんでもない形で実行してしまった」と続けている。
ドドのPK失敗でチャンスを逃したギレスンスポルだが、後半28分に同点弾を叩き込んで一度は1-1に追いついた。ところが後半45分、皮肉にもPKをフェネルバフチェに決められて1-2で敗れている。
第2戦は2月7日にイスタンブールで行われるが、失意のドドは屈辱を晴らすことができるだろうか。
フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images