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高いのでヤメます?

人類が宇宙空間にとどまり続けて生活を送るうえで、非常に貴重な役割を果たしてきた国際宇宙ステーション(ISS)に、大きな転機が訪れようとしていますよ。これまで多額の資金援助により、ISSの運営をサポートし続けてきたアメリカ政府が、NASAへの資金提供の打ち切りを正式に発表しようとしているんですよね!

The Vergeの報道によると、2月12日までに最終的に確定する2019年度の予算案において、毎年30〜40億ドルをISSのために取りわけていた予算が、2025年までに打ち切られる方針を明示したとのことです。NASAに対してはその代わりに、月面探査計画やその先の火星を目指す本格的な宇宙計画にもっと予算を振りわけつつ、新たな時代を切り開いていくビジョンなども掲げられているようですよ〜。

ISSは、人類が宇宙の奥深くへと到達するための基地としての役割を果たしており、地球周回軌道上の研究所における科学的また技術的な調査活動を、NASAとISSのパートナーシップは全面的に支援している。しかしながら、2月12日に予定されている大統領の2019年度予算の発表までは、明確に定まっていない書類をめぐるコメントは差し控えたい

今回の報道を受けて、NASAの広報担当者はこのように語っています。実はアメリカ政府によるISSへの資金提供の打ち切りは寝耳に水ではなく、すでに昨年から多彩な方向性で検討が進められてきました。代わりに民間企業へ支援を仰ぐなど、2025年以降もISSの運用を継続するための案なども出てはいるものの、いずれも現実味を帯びるにはいたっていません。新しい別の宇宙ステーションや月面基地の立ちあげも案には挙がっていますが、やはり2025年までには実現できないようです。もしこの段階で、トランプ政権によってISSへの支援打ち切りが発表されてしまうのは、いかがなものでしょう…。

バラク・オバマ政権のもとでは、2014年に10年間のISS運用継続方針が策定されました。なので、あくまでも今回の話はトランプ大統領から提起された予算案にすぎず、実際には予算承認をめぐって、議会での審議が進められるわけです。しかし、もしも本当にアメリカ政府が正式にISSから手を引く意思決定をすれば、関係する他国への影響は計り知れないものがありそうですよ。スペースシャトルの打ち切りに続き、NASAにとっては大転換点となるやもしれません…。


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Source: The Verge

Tom McKay - Gizmodo US[原文]
(湯木進悟)