米ガートナーがこのほど公表した、世界の電子機器市場に関するレポートによると、パソコン、タブレット端末、携帯電話を合わせた、昨年(2017年)の世界出荷台数は、22億7800万台で、前年実績から2.3%減少した。

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パソコンは3%減

 これを機器の種類別に見ると、パソコンは、2億6200万台で、前年から約3%減少した。

 ガートナーは、パソコン市場を、デスクトップパソコンやノートパソコンといった「従来型パソコン」と、薄型高性能の「ウルトラモバイル(プレミアム)」に分けて分析している。

 そして、前者の出荷台数は、2億400万台となり、前年比成長率はマイナス7.3%と、大きく落ち込んだ。

 これに対し、後者は5900万台と、依然、規模は小さいが、プラス18%と高い伸び率だった。

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タブレットは5.3%減

 また、ガートナーは、「iPad」「iPad mini」や、画面サイズが10インチ以下のWindows機、Android搭載タブレットなど、主にコンテンツ消費、ソーシャルメディア、データ入力を目的として利用される機器を「ウルトラモバイル(ベーシック/ユーティリティー)」と呼んでいる。

 ただ、こちらのカテゴリーは不調が続いているようだ。ガートナーによると、その昨年における世界出荷台数は、1億6000万台にとどまり、前年実績から5.3%減少した。

携帯電話は2%減

 一方で、携帯電話は、18億5500万台だった。携帯電話の台数は、パソコンやタブレットに比べ、はるかに規模が大きい。しかし、こちらも昨年は、同2%減と、落ち込んでいる。

 こうして軒並み、マイナス成長となった電子機器の市場だが、いくつかの分野では、明るい兆しがあり、今年はプラスに回復すると、ガートナーは予測する。

スマホはパソコンの6.3倍に

 例えば、薄型高性能のパソコンの「ウルトラモバイル(プレミアム)」は、今年も引き続き、18%台の伸びで推移するという。

 また、携帯電話は、スマートフォンが牽引役となり、プラスに転じると、ガートナーは見ている。

 興味深いのは、スマートフォンとパソコンの差が、今後さらに開くと見られている点だ。

 例えば、一昨年(2016年)は、パソコンの出荷台数が2億7000万台だったのに対し、スマートフォンはその約5.6倍の15億台だった。

 今年は、パソコンの2億6400万台に対し、スマートフォンが約6.3倍の16億5600万台になると、ガートナーは予測している。

筆者:小久保 重信