日産、デザインの源泉「グローバルデザインセンター」はどんな場所なのか

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 日産自動車は31日、グローバルデザイン拠点「グローバルデザインセンター」(神奈川県厚木市)を2017年9月の改装後初めて日本の報道陣に公開した。デザインスタジオや新設した「アーカイブギャラリー=写真」などを紹介した。デザイナーが新たな発想を生み出しやすいような環境整備とともに仮想現実(VR)なども駆使し、他部門との連携強化や業務改善を実現。自動運転などの技術革新に対応した個性的な車作りの源泉となっている。

 同拠点は欧米や中国など世界6カ所のデザイン施設の中核拠点で、これまでにスポーツカー「GT―R」や電気自動車(EV)「リーフ」など数々の代表的な車種を手がけてきた。計約650人のデザイナーが開発部門や海外拠点と連携し、将来の車のデザイン業務に従事している。

 「テクノロジーが変化すれば、デザインや他部門との協業の仕方なども変わる」。グローバルデザイン担当のアルフォンソ・アルバイザ専務執行役員は、技術革新に伴いデザインの仕事のやり方にも変化が必要と説く。

 そこで同社はデザイン業務へのVRシステムの本格活用を推進。車両のデザインイメージを海外拠点などとVRで共有・体験することで、修正すべき点などを細部まで話し合うことができプロセスの短縮が図れる。

 17年6月には、コネクテッドカー(つながる車)時代を見据えた新たな価値創出のための組織「UX/UIデザイン部」を設立。顧客と連携して将来の画面デザインやコンテンツアイデアを考え、20年以降の車両に反映させる予定だ。

 またデザイナーが刺激を得やすい環境整備にも注力。「アーカイブギャラリー」では特長的なデザインを持つ過去の日産車の模型や年表を展示。若手デザイナーが過去のデザインや歴史を知ることで、新たなデザイン創造につながるような“温故知新”の効果も期待される。「素晴らしいアイデアであれば、どこで生まれたかは関係ない」(アルバイザ専務執行役員)とし、より魅力的な車作りに向け今後も海外拠点を含めたグローバルなデザイン体制を強化する。