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 世界最大のプロレス団体アメリカのWWEは米国現地時間1月29日、ペンシルバニア州フィラデルフィアで主要ブランドRAWを開催した。前日に開催されたPPV『ロイヤルランブル』の興奮が残る中、今大会も大いに盛り上がった。

 『ロイヤルランブル』では、男子の中邑真輔とともに、史上初の女子ロイヤルランブル戦で優勝し、WWEの歴史に名を刻んだ日本人スーパースター、アスカ(日本時代のリングネームは華名)。この日のRAWオープニングに登場すると、「私がここに来たのはチャンピオンになるためや。誰も私と闘う準備ができてない」とレッスルマニアでの王座獲得を宣言。すると、そこに突然サーシャ・バンクスが現れ、「誰もアスカと闘う準備ができてない? 私は準備ができているわ」と喧嘩腰に詰め寄り、アスカ対サーシャの試合が組まれた。

 RAWトップスーパースター2人の初シングル戦はハイレベルな激闘となった。「この野郎、なめんじゃねえ」と気合十分のアスカだったが、サーシャ得意のダブルニー、バンク・ステートメントでペースを掴まれて苦戦を強いられる。しかし、サーシャの繰り出したトペ・スイシーダをアスカがカウンターで蹴り落とすと、続けざまにランニング・ニー、ミサイルキック、飛びつき腕十字固めと波状攻撃を仕掛けた。その後も一歩も譲らない両者は、お互いの必殺技を繰り出すシーソー戦を展開。アスカがアスカロックを仕掛けると、これを回避したサーシャはこの日3度目のバンク・ステートメントで反撃。ロープが遠いアスカだったが、何とか自力で回避すると今度はサーシャをアスカロックに引きずり込み、タップを奪って勝利した。

■『ロイヤルランブル』試合後のアスカ インタビュー

ーー女子初のロイヤルランブルチャンピオンとなった感想は?
初めての女子のロイヤルランブルで、しかもそこで勝てたということは本当に嬉しいです。ていうのも、NXTからWWEに入って、これまでにたくさんの記録を手にしたんですけれども、無敗記録、連勝記録、防衛記録など様々なWWEの記録を手にしてきました。またここで、しかも初めての女子ロイヤルランブルで勝てるということは本当に嬉しいことだし、レッスルマニアにつながるということでこれは絶対に勝たなければいけないと思ってました。

ーーここからの目標は?
NXTからメインロースターに来た訳ですけれども、来たからにはベルト、タイトルを獲ること、これが目標ですね。まだ2つのベルトがありますから、私にはまだまだやることがたくさんあります。

ーーロンダ・ラウジー(元UFCバンタム級女子王者)の登場について
アメリカでも大スターで、このタイミングでこうやって接触できるのは私は本当に運がいいなと思ってます。また、シャーロット(現スマックダウン女子王者)だったり、アレクサ(現RAW女子王者)だったり、今、旬の選手をおいしくいただける時期に接触できるというのはこれからが楽しみで仕方がないです。

 また、WWEは日本時間1月30日、ダッドリー・ボーイズの2018年度のWWE殿堂入りを発表した。2018年度の殿堂表彰者としてはゴールドバーグに続き、第2号となる。今回殿堂入りが発表されたダッドリー・ボーイズは1996年にECWで発足。ババ・レイとディーボンからなるユニットで、20年にも及びタグチームとして第一線で活躍した。ECWでは口が悪い悪役として名高く、観客の反感を買うことに長けていた。ECWの特色を生かしたテーブルマッチ形式を得意とし、得意技の3Dを炸裂し観客を熱狂させた。WWEでも、その悪づくスタイルを継続。タグチーム紛争の一翼を担い、ハーディ・ボーイズやエッジ&クリスチャンらとWWEでテーブル・ラダー・チェアマッチ(TLC)形式を定着させた。今日までに世界タッグ王座を8度、WWEタッグ王座およびWCWタッグ王座をそれぞれ1度獲得し、新日本プロレスでも第52代、54代のIWGPタッグ王座を獲得するなど、日本でも人気があるタッグチームだ。

 なお、『WWE殿堂(WWEホール・オブ・フェーム)』はWWEを含め、スポーツエンターテイメント業界で顕著な活躍をした人物を表彰する制度。選手だけではなくマネージャーやプロモーターなどの関係者、さらに、WWEに登場したタレントや著名人なども表彰されている。第1号はアンドレ・ザ・ジャイアント(1993年)。日本人選手ではアントニオ猪木(2010年)、藤波辰爾(2015年)が受賞。著名人ではドナルド・トランプ大統領(2013年)などが受賞している。

 ゴールドバーグが参加する殿堂入りセレモニー『WWEホール・オブ・フェーム2018』は、米国現地時間4月6日にルイジアナ州ニューオリンズのスムージー・キング・センターで行われる。

文・どら増田

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