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●使えるテープ幅が広がり、リチウムイオン充電池も搭載

ブラザー販売は1月30日、専用スマホアプリを使ったラベルデザインと印刷が可能なラベルライター「P-TOUCH CUBE(ピータッチキューブ)」の新機種「PT-P710BT」を発表しました。2月中旬の発売予定で、希望小売価格は税別12,500円です。ここでは、都内で開催した発表会の様子をレポートします。

新しいPT-P710BTは、従来モデル「PT-P300BT」の上位機となり、両モデルは量販店やWeb通販で併売していく予定です。PT-P710BTでは、対応するテープ幅を従来の3.5mm、6mm、9mm、12mmから、新たに18mmと24mmまで拡張したことで、表現の幅が広がり、画像やロゴデータ、QRコードの印刷も可能となっています。本体サイズも従来機より一回り大きくなっていますが、片手で持てる大きさと重さをキープしています。

改良点はテープ幅だけではありません。電源にリチウムイオン充電池を採用。PC接続での充電が可能になり、外に持ち出してのプリントアウトがより容易になっています(従来機は乾電池駆動)。また、印刷したテープを自動で切り落とすオートカッター機能も搭載。使い勝手を向上しています。

ざっとまとめると、本体の印字方式は熱転写方式、対応テープ幅はTZeテープ(3.5、6、9、12、18、24mm)。インタフェースはBluetoothおよびUSB。電源はリチウムイオンバッテリー。本体サイズはW128×D67×H128mm、重量は約640gとなっています。

●コンセプトは「まったく新しいラベルライター」

P-TOUCH CUBEは、2016年10月に現行モデルが発売されました。この初号機、開発コンセプトは「まったく新しいラベルライター」。実際、「ラベルライターなのに液晶画面もキーボードもない」という外観、スマートフォンとの連携が前提で、ラベルを専用アプリ上で作成してライター側(プリンター側)は出力するだけというスタイルは、業界の常識を覆す、まったく新しい形態でした。

この方向性はユーザーに高い満足度をもたらし、ブラザー販売の調査では実に「96.5%のユーザーが満足と回答した」とのこと。

とはいえ、ユーザーからの声の中には、より使いやすく、より汎用性の高いラベルプリンターを求める声も。特に多かったのが「もっと広いラベル幅を使いたい」というものだったそうです。

新製品では、この声に応えるためにラベル幅を広げ、さらに広がったスペースを有効活用すべく、専用アプリ「P-touch Design&Print」のテンプレートも拡充しました。具体的には、従来の「整理収納」「書類整理」「ネーミング」「ギフトラッピング」の4つに加え、新たに「ショップラベル」と「シェアラベル」の2つを追加しています。

ショップラベルは、個人経営の小売店や飲食店、美容サロンなどでの利用を想定したテンプレート。文字だけでなく、お店ロゴや画像を使ったり、文字の向きを縦横変更して、よりお洒落なデザインのラベルが作れます。

個人店舗では、お洒落なラベルやシールを作ろうにも、外部の印刷所に依頼するのはなかなか難しく、個人の操作で1枚だけの印刷から可能な点は喜ばれそうです。PT-P710BTでは69種類のフォントを搭載し、OS標準のフォントも利用可能。お店の雰囲気に合ったラベルが作れます。

●クラウドストレージ「Dropbox」と連携する「シェアラベル」機能に注目!

シェアラベルは、オンラインストレージサービスの「Dropbox」と連携し、スマートフォンで生成したQRコードを他のユーザーと共有する機能です。URLはもちろん、画像や動画をQRコードに紐付け、QRコードを作成したユーザー以外も、これらを参照できるようにします。

と、これだけの説明ではちょっと分かりにくいかもしれません。

例えば、家電製品の使い方など、取扱説明書をみる機会が多いとき、取扱説明書のURLをQRコードラベルにして家電製品に貼っておきます。ユーザーは、そのQRコードをスマートフォンで読み取るだけで、説明書を探さなくてもその場で素早く確認できます。発表会では、プリンタートナーにQRコードを貼った例も展示されていました。

このほか、カフェのテイクアウト商品に、レシピ動画にアクセスできるQRコードを貼り付けたり、美容室で販売するシャンプーやトリートメントに使い方動画のQRコードを貼り付け、自宅でも再現性の高いスタイリングが可能になるといった使い方も提案しています。

今回のPT-P710BTには、テレビ東京の番組「TVチャンピオン」で実施された文房具通選手権で3連続優勝して「文具王」の名を持つ、高畑正幸氏が監修として開発に参加。発表会でも壇上に登り、「シェアラベルが新しいラベル文化の創造につながる」と力説しました。

会場では、くじ引き付きQRコードを貼り付けた焼き菓子が配られました。QRコードをスマートフォンで読み込むと、文具王・高畑氏の動画が再生され、当たりかどうか分かる仕組みです。

手が込んでいるように見えながら、実際はPT-P710BTと本体さえあればその場ですぐに作れる機動力の高さは、個人ユーザーだけでなくスモールオフィスやスモールビジネスを展開するユーザーにとっても大きな魅力を持った、ポテンシャルの高い製品といえるでしょう。