一部の番組を同時配信する放送局が増えている(東京MXの動画配信サービス「エムキャス」)

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 総務省はテレビ放送のネット配信において緊急の災害情報を表示する仕組みを整備する。スマートフォンの小さい画面でも伝わりやすい表示方法などを2018年度に実証し、その知見を放送局に広げる。若年層のテレビ離れなどを背景に、一部の番組をネットで同時配信する放送局が増えている。ネット同時配信でもテレビ放送とほぼ同じタイミングで、災害関連情報を確認できるようにする。

 放送局では番組の視聴機会の拡大などを目的に一部の番組をネットでテレビ放送と同時に配信する取り組みが広がっている。すでにテレビ東京や東京MXなどが実施している。

 現在、地震や気象災害の発生時は、テレビ放送のテロップやL字型画面で関連情報を表示している。ただ、スマホなどで見られるネット配信では、こうした災害関連情報を表示できる機能はない。テレビ番組をテレビではなくスマホなどで視聴する若年層などが増えており、幅広い層に災害情報を発信できる仕組みが必要だった。

 総務省は複数の放送局と共同で、放送のネット同時配信における災害情報の表示を実証する。スマホなどの小さい画面でもわかりやすい表示方法やコストを抑えられる提供方法などを検証する。

 実証では視聴者モニターを募って災害情報を試験的に表示し、意見を聴取する形などを検討している。実証で得た知見は順次、他の放送局に広げ、災害情報の表示機能の整備を後押しする。