対戦相手のパネルを持ち笑顔をみせる田中恒成=名古屋市中区のCBC

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 ボクシングの前WBOライトフライ級王者で現フライ級1位の田中恒成(22)=畑中=が30日、名古屋市内で会見し、フライ級転向初戦について発表した。3月31日に名古屋国際会議場イベントホールで行い、相手は同級12位で11戦11勝7KOの難敵ロニー・バルドナド(フィリピン)。同席した畑中清詞会長(50)はこの試合の内容次第で、3階級制覇のかかるWBO王者の木村翔(29)との対戦に向けた交渉を開始することを公言した。

 両眼窩(がんか)底骨折からの復帰戦、フライ級転向初戦、そして3階級制覇への前哨戦という3つの意味合いを持つ一戦を前に、22歳の表情には硬さがあった。「またパンチをもらったときに目に異常が出ないか不安がある。スパーリングを重ねて解消したい」。素直に吐露した不安。ただ、これを乗り越えなければ3階級制覇など夢のまた夢だ。畑中会長は「周囲が納得する試合ができれば、すぐに交渉に動きます」と木村戦に向けたステップと強調。そして田中にとっては自信を取り戻すためのリングとなる。

 2月2日からは沖縄でミニキャンプを張り、WBCフライ級王者・比嘉大吾(22)の防衛戦を観戦する予定。「年末に木村選手の試合を見て、正直『勝てるかな?』と思った。でも自分に自信さえ取り戻せば…」。3月には新たな姿を披露し、文句なしの挑戦権を得てみせる。