フィンガージョイント材。(画像:三井ホーム発表資料より)

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 三井ホームのグループ会社である三井ホーム鹿児島が、鹿児島県曽於市において施工中の、伊万里木材市場事務所棟が1月26日に上棟となった。同事務所棟には、地元鹿児島県産の木材によるフィンガージョイント材が構造材として用いられている。なお、上棟とは建築後に建物が無事であることを祈願して行われる式典の一種であり、柱や棟、梁などが完成し棟木を上げるときに行われる。

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 フィンガージョイント材とは、直訳すると、「たて継ぎ材」。ツーバイフォー工法用のもので、二つの木材をジグザグに加工し、加工部の双方を繊維方向で継ぎ合わせ、接着した木材のことである。

 接着しているだけだが強度は高く、反りや曲りが生じにくいため施工性に優れ、JAS規格による検査基準もクリアしたものが今回用いられている。

 フィンガージョイント材の最大のメリットは、短材を活用することができるという点にある。原木市場における材は3〜4メートルが主流であるので、多くの短材が発生してしまう。これらは従来の技術では構造材に用いることができなかったが、これをジョイント加工することで、安定供給と、資源の効率的な活用による環境保全が実現できるのである。

 なお、事務所棟についての概要は以下の通り。

■建設地 鹿児島県曽於市末吉町深川字落本 8,515-2

■主要用途 事務所

■構造 木造枠組壁工法

■耐火・防火の種別 省令準耐火「建築物」

■階数 平屋

■延床面積 149.05平方メートル(45.08坪)

■着工日 2017年12月4日

■上棟日 2018年1月26日

■完成予定日 2018年3月18日