応用言語学や脳科学、教育心理学などのアカデミックな研究では「外国語学習の機会が、子どもの知力やIQを高める」といった知見が蓄積されつつある。本連載では、発売直後から立て続けに増刷が決まった元イェール大学助教授・斉藤淳氏の最新刊『ほんとうに頭がよくなる 世界最高の子ども英語』から一部抜粋して、「世界のどこでも生きていける頭のよさ」を育てるための英習メソッドを紹介する。

絵本のセリフを発音してみよう

前回まではフォニックスのやり方や教材についてお話ししてきました。ただ、フォニックスは音単位・単語単位でのやや単調な練習が中心になりますので、子どももだんだん飽きてくると思います。年齢が上がり、ストーリー性のあるコンテンツなどを好むようになってきたら、文や文章の発音も一緒にやってみましょう。

まずはお気に入りの絵本の一文を読み聞かせし、あとに続いて発音させてみます。お母さん・お父さんが発音に自信がないときは、CD付きの教材を買って、子どもと一緒に練習するのもいいでしょう。

短文やストーリーに触れるようになると、子どもの耳はさらに磨かれていきます。たとえば「He eats an apple.」という短文の音声には、いわゆる三単現のsだったり、母音ではじまる名詞の前で不定冠詞が「an」になるといったルールが含まれています。また、「eats-an」や「an-apple」といった英語独自の音のつらなり方(リエゾン)にも、自然に慣れていくことができます。
これらの法則性について親御さんが解説する必要はありませんし、子どもが理解する必要もありません。むしろ、この響きに「かたまり」のまま何度も触れることで、暗示的知識として定着させることを意識してください。

実際、ネイティブの小さな子たちは、自分たちが「an apple」「a ball」と言うときに、「a / an」を使い分けていると自覚していません。どちらも同じように発声していると思っています。これと同様に、子どもの初期の英語学習においては、「ルールありき」ではなく、「パターンをなんとなく体得している状態」を目指すべきなのです。

なお、短い文を含んだ発音練習には、次のコンテンツがおすすめです。

▼Hop on Pop(Dr. Seuss / Random House)
Dr. Seussシリーズの入門版と言える本。1音節の単語だけで書かれた詩で、生き生きとした言葉のリズムを味わえます。CDも付属しています。

▼One Fish, Two Fish, Red Fish, Blue Fish(Dr. Seuss / Random House)
こちらもDr. Seussシリーズの初級者向けの本です。数字や色などの形容詞を学びはじめた子に最適。付属CDの音声も使いながらチャレンジしてください。

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