去就が注目されるダルビッシュ有【写真:Getty Images】

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FA市場は歴史的停滞、NO1評価のダルビッシュにいよいよ決着間近との報道

 ドジャースからフリーエージェント(FA)となったダルビッシュ有投手の去就問題が大詰めを迎えているようだ。FA市場が歴史的な停滞を見せるなか、複数の地元メディアはNO1評価を受ける日本人右腕が契約間近だと報道。有力候補としてカブスの名前が挙がっているが、米スポーツサイト「ブリーチャーレポート」は「大胆予測」として「ヤンキースとの5年契約」を掲げている。

 スプリングトレーニングの開始まで約2週間。ダルビッシュだけでなく、J・D・マルティネス外野手、エリック・ホズマー内野手、ジェイク・アリエッタ投手らFA市場でトップクラスの評価を受けている選手がことごとく未契約となっている現状は、まさに異常事態と言える。ただ、ここにきてダルビッシュが契約間近だとの報道が出てきた。

 そんな中、「ブリーチャーレポート」は「MLBオフシーズン:各トップフリーエージェントの移籍先を大胆予測」と題した特集記事を掲載。当然、ダルビッシュの名前も出てくる。予測は「ヤンキースと5年契約」だ。

 寸評では「(地元紙の)『フォートワース・スターテレグラム』のジェフ・ウィルソンはレンジャーズ、ツインズ、アストロズ、カブス、そしてヤンキースを有力候補として挙げている。一方で、ダルビッシュ自身はもう1球団が候補になっていると示唆している。ゲリット・コールをトレードで獲得したことで、おそらくアストロズはこのリストから姿を消すだろう」と、ここまでの経緯を説明。さらに、以下のように続けている。

「もしこのグループの中で6年契約を厭わない球団があれば、彼らは有利に展開することができるだろう。ダルビッシュは31歳であり、日本での登板を含めると通算で2127回2/3(実際には2212回)をプロで投げている。同年代の投手と比較して、彼との長期契約はリスクが高い」

ダルビッシュは「最も魅力的な移籍先へと行きつく」

 6年以上の長期契約を結ぶことに対して、各球団が二の足を踏んでいるとの見方だ。そこで「このことを考慮し、誰も6年契約を進んで行なわないとすると、最終的には最も魅力的な移籍先へと行きつくだろう」と指摘。その答えが超名門球団ヤンキースというわけだ。

「ヤンキースとカブスは2018年以降、優勝候補として見なされる。そしてカブスはアリエッタとの再契約が予想されており、ダルビッシュはヤンキースと契約を結ぶだろう。アストロズとの差を埋めることができるだろう」

 最有力候補と見られているカブスは、元エースのアリエッタとの再契約に至ると予想。そのため、ダルビッシュは田中将大投手が所属するヤンキース入りを決断するというのだ。もっとも、ヤンキースは贅沢税を回避することを目指しており、ダルビッシュ獲得のためには大物選手の放出が必要となっているが、それについては触れられていない。

 特集ではこの他、「ジェイク・アリエッタは4年契約でカブスに帰還」「アレックス・カッブはツインズと契約」「エリック・ホズマーは5年以上の契約のみにサイン」「ランス・リンはナショナルズと契約」「J・D・マルティネスは3月1日以降まで契約しない」「マイク・ムスタカスは1年契約」「J・T・リアルミュート(マーリンズ)はナショナルズにトレード」などといった「大胆予測」が挙げられている。

 今オフ最大の注目を集める日本人右腕はどこに行くのか。決着のときは確実に近づいている。(Full-Count編集部)