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●ドコモを支える光事業

NTTドコモは30日、2017年度第3四半期決算を発表した。第3四半期累計で、営業収益は3兆5957億円と前年同期比3.6%増加、営業利益は8353億円で同0.8%減となった。見かけ上は減益となるが、通信事業の償却変更によるもので、実態は想定どおり順調。業績を支えるのがドコモ光だ。

○好調な通信事業

セグメント別に見ると、通信事業の営業収益は2兆9463億円で同4.7%増、営業利益は7200億円で3.2%減となった。償却方法の変更等による影響が大きく、特殊要因を除くと営業利益は前年同期比140億円増の7993億円となる。

通信事業が好調だったのは、固定通信のドコモ光の契約数が大きく伸びたことが影響している。契約数は前年同期比1.5倍の448万。ARPUは前年同期比150円増と大幅な増加に貢献した。ドコモ光の成長が通信事業を支えているともいえるのだ。

ドコモ光の現状について吉澤和弘社長は「当初はフレッツからの転用が主だったが、現在は新規の契約が増えている。また、ドコモ契約者が他の契約から乗り換えてねじれの解消も進んだ」と話す。

本日発表の割引施策も「ドコモ光」と絡めたものであり、しばらくの間はドコモ光とスマートフォンの組み合わせで打ち出す顧客還元策が続きそうだ。ただし、今後の契約数の伸びについては吉澤社長は「徐々に緩やかになっていくのでは」とし、すでに"伸びのピーク"は過ぎたという見方も示している。

●スマートライフも好調

○スマートライフ領域はどうか

他方、スマートライフ領域の営業収益は6738億円で同0.4%減、営業利益は1153億円で同17.5%増だった。こちらも補足説明が必要だ。営業収益は子会社のD2Cの会計方法の見直し(総額法から純額法に変更)が影響したに過ぎず、営業利益を見るほうが実態に近い。

スマートライフはサービス領域が多岐に渡る。とりわけ貢献しているサービスは、ケータイ補償サービス、あんしん遠隔サポートなどの「あんしん系サポート」で全体の35%、次いでdTV、dヒッツ、dマガジン、dショッピング、DAZN for docomoなどの「コンテンツ・コマース」が同25%、dカード、dケータイ払いプラスなどの「金融・決済」が同20%を占め、これらの3分類で全体の8割を占めている。

全体から見ても、セグメント別に見ても、計画通り順調に進んでいるのがドコモの現状のよう。決算説明会ではかねてより発表していた中期戦略「beyond宣言」の進捗について言及するなど、波風立たぬ順風満帆な決算説明会だった。