フレッシャーズ編集部

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「自己管理能力」という言葉があります。字面上は「自己」を「管理する能力」ですね。これは、自分の「何を」管理する力なのでしょう。また、自己管理能力を高めるにはどんなことをすればよいのでしょうか。今回は「自己管理能力」についてご紹介します。

■「自己管理能力」の意味は?

自己管理能力は、一般的に「自分をどう律し、管理し、コントロールするかという能力」だとされています。例えば「明日早起きするために、夜はテレビを見るのをやめて寝よう」という具合です。具体的には、以下のようなことを管理・コントロールします。

●健康管理・体調管理

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現時あの体調や健康は必ずしも自己管理能力と相関関係があるわけではありませんが、たとえば、自己管理能力が高い人なら自分を律して間食を控え、食事もほどほどにし、適度な運動をするので「健康体を手に入れられる」ということになります。

これ以外にも、たばこやお酒をやめられない、ストレスをうまく発散できないといったことも、健康管理・体調管理に含まれています。自分を律し、コントロールすることで健康・体調を維持し、仕事で高いパフォーマンスを発揮するのです。

●時間管理

遅刻が多い、よく寝坊するなど、時間にルーズな人がいます。このような人は「自分の時間の管理ができない」、つまり「自己管理能力が低い」と考えられます。以下のような特徴に当てはまる人は、時間管理が苦手だといえます。

・つい夜更かししてしまう
・朝、なかなか起きられない
・待ち合わせに遅れることが多い
・ついだらだらと残業してしまう
・納期はいつもギリギリか少しオーバーしてしまう
・時間についてあまり意識していない

時間管理ができている人は、単に決められた時間を守るだけではなく、その時間の中でどれだけ効率よく動けるか、そのためにはどうすべきかを考えています。

●感情の管理

人間には感情があるので、ときには怒ったり、気分が沈んだりします。しかし、自己管理能力の高い人は、自分を律して冷静になることができます。結果、感情に左右されることなく、普段と変わらない能力を発揮できるのです。

●モチベーションの管理

長く同じような仕事をしていると、モチベーションが低下したり、自分を見失ったりすることがあります。なかなか目標が達成できない、目標を達成しても十分な達成感が得られない、評価されていないと感じるなど、さまざまな原因でモチベーションは低下します。

自己管理能力が高い人は、目先の小さな目標だけではなく、それを積み重ねた先にある大きな目標を見据えています。そのため、目標を見失ってモチベーションが低下するということがありません。

●お金の管理

お金にルーズな人は自己管理能力が低いと考えられます。特に必要ではないのにコンビニなどで気になったものを買い、ネットを見れば興味を持ったものを買い、自動販売機があれば飲み物を買ってしまいます。スマホのゲームにも特に抵抗なく課金して、支払いはカードで処理。その月に幾ら入ってきて幾ら使ったのか、これでは正確に把握できません。

自己管理ができている人は、自分がその月に使っていいお金から、今週は幾ら、今日は幾らというように、使うお金をコントロールしています。これは、経済的な余裕の有無とは関係ありません。


■「自己管理能力」を高めるためには?

「自己管理能力」を高めるには、小さなことから訓練していくといいでしょう。以下のようなことを取り入れてみてください。

●自己管理能力を高めるコツ1 達成可能な小さい目標を設定する

いきなり「年収1億円を達成して起業する」などの大きい目標を立てても、どうすればできるのかもわからず、挫折してしまいます。大きい目標を設定したら、まずはそれを小さく分けて、必ず達成できるレベルにしてから実践していくことです。

また、目標を立てるときには、「その目標を達成したら何が得られるか」を意識してみましょう。先の例なら「年収1億円」を達成してどうしたいかということです。旅行をするでも、家を買うでも構いません。目標(年収1億円)を達成するのが目的ではなく、達成してどうしたいか(旅行をする、家を買うなど)を考えてみましょう。こうすることで、目標に対してモチベーションを高いレベルで維持できると考えられます。

そうやって設定した目標は、必ず紙に書いておきましょう。自分の手で書き、見えるところに置くことで、しっかりと目標を認識できるようになります。

●自己管理能力を高めるコツ2 予定を立てる

小さい目標を立てたら、それを達成するにはどうすればいいか、そのためにはどのように行動すればいいかを考えて、予定を立ててみましょう。予定をしっかり消化することができれば、自然に目標達成に近づいていくはずです。予定どおりに動いているのに目標が達成できないなら、目標が大きすぎるか、小さい目標の立て方が目標と合っていないかのどちらかでしょう。

例えば、ある会社の営業職のAさんの月の契約目標が20本だとします。20本取るには1日1本の契約が必要、成約率が10%だとすると、1日に10件の営業を掛ければ1本成約して、月の目標を達成できるという計算が成り立ちます。あとは1日に10件営業するための予定を立てればいいわけです。

●自己管理能力を高めるコツ3 行動を記録する

予定を達成するためにどうしたか、達成できなかった場合、なぜ達成できなかったのかについて、記録を取っておきましょう。行動や結果を記録してデータを蓄積することが「管理」につながっていきます。

ビジネスパーソンにとって「自己管理能力」があることは基本的なことですが、高いレベルで維持するのは難しいと考えられています。ただ、人を管理する仕事に就くには必須のスキルです。大勢の人を使って大きい仕事をしたい人は、しっかり身に付けておくべきでしょう。

(藤野晶@dcp)