冬の定番料理はヘルシーなイメージだが

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 冬の定番である鍋料理。生野菜を食べるより簡単に野菜が摂れ、腹もふくれる。「糖質制限ダイエット」にも最適とされる。だが、「むしろ“要注意メニュー”」と『体を悪くする やってはいけない食べ方』の著書がある管理栄養士の望月理恵子氏はいう。

「野菜たっぷりなのは事実ですが、ビタミンCやB群といった栄養成分は長時間煮ることで壊れたり、煮汁に溶けてしまう。煮汁を飲めばいいかといえば、肉類の脂肪分や野菜・根菜類の糖分が溶け出しているうえ、出汁にも相当量の塩分が含まれます。ご飯を入れるシメの雑炊は、それらを飲みつくすのと同じことです」

◆ショウガで「体がむしろ冷える」!?

 辛味成分が血行を良くし、体を温め、風邪予防にもなる──そんなイメージから、特に冬場には様々な料理に使われるショウガだが、「生のショウガに含まれるジンゲロールという成分にはむしろ、体の芯を冷やす作用がある」というのだ。注意すべきは調理法だ。

「ショウガを加熱調理か乾燥させれば、ジンゲロールがショウガオールという体の中で熱を作り出す成分に変化します。スープや豚のショウガ焼きでは、身体を温める作用が発揮されます」(以下「」内は望月氏)

◆「朝は和食」で骨が弱くなる

 栄養バランスが優れた健康食として世界的に認められている「和食」。そのため朝は、ごはんに味噌汁、焼き魚、漬物といったメニューで1日をスタートさせるよう心がけている人も多いが、そこにも誤解がある。

「朝食としてはおすすめできません。味噌や醤油を多用する和食は、洋食と比べると塩分が多くなります。血液から塩分をろ過する働きを持つ腎臓は朝、活動が低下することがわかっています。その時間帯に塩分を摂りすぎると、体内に塩分が滞留してしまう。尿とともにカルシウムが流出してしまい、骨粗しょう症になるリスクを高めます」

※週刊ポスト2018年2月9日号