ブラックストーン、トムソン・ロイターF&R部門への出資を協議

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[ロンドン 30日 ロイター] - 米プライベート・エクイティ(PE)会社ブラックストーン<BX.N>が、トムソン・ロイター<TRI.N><TRI.TO>のファイナンシャル&リスク(F&R)部門の株式55%程度の取得に関する協議を進めているもようだ。関係筋3人が29日明らかにした。

買収額は170億ドル以上で、全額キャッシュとみられる。

トムソン・ロイターは、協議が進展した段階にあることを認めた。

関係筋によると、トムソン・ロイターの取締役会は30日、ブラックストーンの提案について協議する予定。

F&R部門はニュース、データ、分析などを世界の銀行や投資会社に提供する部門で、トムソン・ロイターの年間売上高の半分以上を占める。

同社は29日夜、発表文で「F&R事業におけるパートナーシップの可能性について、進展した協議を行っている」と説明。詳細については明らかにしていない。

ブラックストーンはコメントを控えた。

トムソン・ロイターの取締役会がブラックストーンとの交渉で合意した場合、トムソン・ロイターにとっては、2008年にカナダのトムソンコーポレーションがロイターを87億ポンドで買収して以来、最大の組織改革となる。

関係筋によると、ブラックストーンの提案した条件ではトムソン・ロイターがF&R部門の株式45%を保有することになる。トムソン・ロイターは、新会社の経営陣を決定する権利を持たない。

関係筋は、買収は最終決定ではなく合意に達しない場合もあると述べた。

ロイターの株式が上場した1984年に設立され、同社の編集権の独立を監督してきたThomson Reuters Founders Share Companyが、買収提案をどう判断するかは不明だ。

トムソン・ロイターは、カナダのトムソン一族がウッドブリッジカンパニーを通じて株式の63%を保有しており、時価総額は約310億ドル。これまでに200以上の買収を行ってきたが、金融危機で打撃を受けたF&R部門を中心に、一部の資産において統合に苦慮している。

トレーディングが減少し、顧客となる銀行や証券会社の成長も鈍化した。ただ、リスク関連の規制が強化される中で、規制やコンプライアンスを巡る事業には明るい兆しもある。