当初20%を超えていたiPhone Xの販売台数シェアは1割以下に

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 1月30日、米Appleが「次の10年を見据えた次世代スマートフォン」として投入した最新機種「iPhone X(テン)」を減産する見通しだと報じられた。報道によると、各種部品を供給する国内外のメーカーに通達したという。

 家電量販店の実売データを集計した「BCNランキング」によると、国内では、今なおAppleのiPhoneは、4〜5割もの高いシェアを占めているが、15年、16年、17年と比較すると、徐々に下がり、17年はついに5割を切った。他社に奪われたシェアは約6ポイントだ。

 17年9月以降、スマホ全体に占める週ごとのAppleのシェア推移をみると、「iPhone 8/8 Plus」を発売した9月第3週(17年9月18日〜24日)は61.1%に跳ね上がり、いったん49.6〜55.0%に下がったものの、「iPhone X」発売日を含む11月第1週(10月30日〜11月5日)には、直近では最高値となる61.7%を記録した。以降は50%台で推移している。

 しかし、11月第1週はスマホ全体の24.7%を占めていた「iPhone X」の比率は週を追うごとに下がり、12月には半減。1月に入るとますます下がり、ついに1月第3週(1月15日〜21日)には1割以下まで下がった。つまり、「iPhone X」の不振を「iPhone 8」や旧機種がカバーして何とかシェアを維持している状況だといえる。

 本体上部に切り欠きのあるデザインや10万円を超える価格など、要因はいくつか考えられるが、発売直後の勢いはなく、Appleの次の10年に向けた戦略の見直しは必至となりそうだ。(BCN・嵯峨野 芙美)

*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計している実売データベースで、日本の店頭市場の約4割(パソコンの場合)をカバーしています。