黄色と黒を基調としたオシャレな外観が目印

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さまざまなスイーツ店がしのぎを削る札幌。その中から手みやげを選ぶなら、売り切れ必至の数量限定商品など、少しでも希少性のあるものがいいですよね? 今回は札幌市東区にある人気店「ル パティシエ フルタ」をご紹介します。

「ミルクヌーヴォ」(1350円)

「ル パティシエ フルタ」は「ジャパンケーキショー」金賞、「さっぽろスイーツ焼き菓子部門」グランプリ、「第4回ROLL-1グランプリ」で準グランプリと農林水産省食料産業局長賞を同時受賞等々、輝かしい受賞歴を持つパティシエ・古田義和さんがオーナーを務めるお店。地下鉄東豊線の環状通東駅から10分ほど歩いたところにあります。

同店の人気商品「ミルクヌーヴォ」は、2014(平成26)年に「ジャパンケーキショー」で金賞を獲得。しっとりとした食感とミルクのすがすがしい香りが印象的です。原料にミルクリキュールを使用しており、優しく上質な甘味が口に広がります。1週間の期間熟成が必要なため大量生産ができず、販売は土日のみ。また100個限定のため、各日午後にはなくなる大人気商品になっています。購入後も時間の経過と共に熟成が進むので、味の変化が楽しめるのもポイントです。

実は同店は洋菓子だけではなく、和菓子も充実。中でも人気は「親父のどら焼き」で、和菓子職人で店主のお父様でもある古田義浩さんが小豆あんから手作りしている、こだわりの商品です。しっとりとした皮に包まれた中の小豆あんは、十勝産の大納言を使用した粒あん。小豆のゴロゴロとした食感と、小豆の旨味、程よい甘さが楽しめます。

「こちらもぜひ食べてください」と古田さんに勧められたのが、「白玉ぜんざい」。十勝産大納言小豆を使用し、小豆の存在感を存分に堪能できる一品です。あんこは小豆の粒がしっかりと残って、存在感も抜群。洋菓子用の寒天を使うことでプルプルとした食感も楽しめます。ふわふわモチモチ食感の白玉にも注目です。

また、お店のある東区本町出身の古田さんが、本町で仕入れた食材を使ったのが昔風マドレーヌの「本町うまれ」。「程よい大きさで軽い食感、値段が安くて、どこか懐かしい」(古田さん)というイメージで作られました。口に入れるとホロホロと崩れる優しい食感と、濃厚なバターの香りに癒やされる素朴な味わいです。

2016(平成28)年9月に自身の生まれ故郷に店を開いた古田さんは「ウチの基本テーマは『地産地消』です」と言います。「材料の乳製品、卵や小豆に加え、ケーキの箱まで地元東区のメーカーの製品を使っています。地元への恩返しをしたい、という気持ちもありますし、地元の方にウチのお菓子で『スペシャルなひととき』を過ごしてほしいです」。お菓子を通しての町作り。商品からはそんな思いも伝わってきます。

店内には100種を超えるできたてスイーツが並び、壁の一角には数々のスイーツにまつわる大会の賞状も飾られています。月ごとに変わる季節限定の新作スイーツもぞくぞくと登場。旬の食材を使い、楽しいアイディアを盛り込んだスイーツに出会えますよ。

ル パティシエ フルタ ■住所:札幌市東区本町1-2-1-10 ■電話:011・790・8424 ■時間:10:00〜19:30 ■休み:火・第3水、不定休あり(北海道ウォーカー・張山幹夫)