みずほ銀行は今年1月にiDeCo(イデコ、個人型確定拠出年金)の運用商品ラインナップを拡充した。進化した「みずほ個人型プラン」について、みずほ銀行アセットマネジメント推進部 部長の山田喜嗣氏(写真)に聞いた。

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 みずほ銀行は今年1月にiDeCo(イデコ、個人型確定拠出年金)の運用商品ラインナップを拡充した。併せて、資産運用をサポートする「SMART FOLIO(スマートフォリオ)<DC>」の機能も充実した。自分で年金を準備するという長い運用期間と伴奏するサービスへと一段と進化した「みずほ個人型プラン」について、みずほ銀行アセットマネジメント推進部 部長の山田喜嗣氏(写真)に聞いた。

 ――1月からiDeCoの運用商品ラインナップを拡充した意図は?

 グローバル・バランスファンドを追加した。新たに採用した「たわらノーロード スマートグローバルバランス」は、「安定型」「安定成長型」「成長型」「積極型」の4つのコースがある。国内・先進国の株式・債券・リートに加え、新興国の株式も含む7つの資産で分散投資ポートフォリオを組んで運用する商品だ。

 「みずほ個人型プラン」は、シンプルで低コストなインデックスファンドを品揃えし、ロボアドバイザー「スマートフォリオ<DC>」が配分比率の決定など資産運用をサポートするというコンセプトでサービスを提供してきた。

 バランスファンドについては、リスクを抑えた「投資のソムリエ<DC年金>」と「投資のソムリエ<DC年金>リスク抑制型」を提供し、資産運用が初めてのお客様の利用を想定して「預金から一歩踏み出すための商品」という位置づけにしていた。

 ところが、実際には、リスク許容度が高い方の中にも、バランス型でおまかせ運用を希望される方が少なくないことがわかってきた。以前の商品ラインナップでは、リスク許容度の高い方は、インデックスファンドを使って、自分で配分比率を指定してポートフォリオを作っていただいていた。

 「たわらノーロード スマートグローバルバランス」は、4つのリスクグレードに対応しているが、その資産配分比率は、みずほ第一フィナンシャルテクノロジーの助言を受けて、年2回の見直しがある。経済情勢の変化に応じたリスク水準に合わせて基本ポートフォリオの配分比率を見直す機能もついているが、信託報酬は4コースともに税込0.54%と抑えてある。

 「みずほ個人型プラン」は、「スマートフォリオ<DC>」を使って、リスクを見える化することが大事だと考えている。長期で資産運用を継続するには、その方のリスク水準に相応しいポートフォリオで運用した方が良いという考え方だ。今回、グローバル・バランスファンドを取り入れて、おまかせ型の運用選択肢が充実したと考えている。

 ――「スマートフォリオ<DC>」の機能面での変化は?

 リスク許容度に応じたモデルポートフォリオを提案する際、今回のファンド追加によって選択肢の幅が広がった。リスク許容度の高い方でも、商品の選択において「単一資産」と「バランス型」が選択できるようになった。

 また、iDeCo加入後の継続的なアフターフォローを行うアラートメール機能を<DC>用にカスタマイズした。ゴールアプローチで目標設定をすると、目標と推定される60歳時点の資産額とのかい離、目標に向けた現時点でのモデルポートフォリオと実際の資産残高とのかい離との2つについて、年2回の頻度でアラートメールを送る様にした

 「スマートフォリオ<DC>」では、スイッチングや配分比率の変更などもガイドする。ロボアドバイザーの機能を提供する運営管理機関が増えているが、先行してサービスを提供開始した強みを活かし、サービス内容のレベルアップを図っている。

 この「スマートフォリオ<DC>」のポートフォリオ提案機能やアラートメール機能は、企業型でも一部企業で試験的に導入させていただき、効果を確認している。新入社員を対象とした例だが、セミナー形式の説明会のみの場合と比較して、「スマートフォリオ<DC>」を導入した後では、元本確保型を含む単一資産で運用を選択していた方が60%程度から10%程度に低下し、ほとんどの加入者が複数資産への分散投資を行うようになったという事例もある。また、運用の中味も「スマートフォリオ<DC>」の提案内容に沿っていることもみてとれる。