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■注目したいのは“寄付でポイントが貯まるサイト”

返戻品の豪華さと節税効果が注目され、ここ数年で一気に普及した「ふるさと納税」。2017年4月に総務省が「返戻品は寄付金の3割以下にすること」「家電や商品券、貴金属などを返戻品に設定しないこと」といった規制を呼び掛けたことで、人気の凋落も懸念されていた。

しかし、17年9月には、一転して野田聖子総務大臣が「今後は自治体の判断に任せ、18年度は総務省として返戻品についての通知は出さない」方向で検討する方針との主旨の発言をしている。この流れを踏まえると、18年以降も、ふるさと納税は活発に利用され、より幅広く定着していくと考えられる。

制度の定着とともに、関連サービスは拡充されている。ふるさと納税は、自治体や返戻品の情報を網羅したポータルサイトから申し込むのが一般的になっているが、そのサイトの種類が増え、提供サービスも多様化しているのだ。

なかでも注目したいのは“寄付でポイントが貯まるサイト”である。これまでにも、クレジットカード決済で寄付することで、カードのポイントを貯めることは可能だった。しかし、一部ポータルサイトでは、カードのポイントに加えて、まるで買い物をしたときのように、サイト運営元のポイントも別に貯まるのだ。

所得などの条件にもよるが、ふるさと納税の寄付金の上限は、年間数万〜10万円以上の人も多い。この分にポイントが付くのであれば、当然そのほうがお得度は高くなる。

■代表格は「楽天ふるさと納税」

寄付でポイントが貯まるふるさと納税ポータルサイトはまだ少ないが、代表格は楽天市場運営の「楽天ふるさと納税」だ。寄付額の1%分楽天スーパーポイントが貯まる(※換金性の高い商品はポイント対象外の可能性あり)。たとえば1万円寄付したら100円分ポイント獲得できることに。しかも、寄付する際「楽天カード」で決済すると、還元率が3%分上乗せされ、合計4%になる(※「楽天プレミアムカード」などの上級カードは還元率がさらにアップ)。

そのうえ、期間限定で楽天市場でのショッピングのポイント還元率が最大10倍程度までアップする「楽天スーパーセール」開催時に寄付すると、ショッピングと同様にポイントを荒稼ぎすることも可能。楽天スーパーポイントを貯めている人なら、この仕組みを利用しない手はない。

また、「ANAのふるさと納税」も、寄付でポイントが貯まるふるさと納税ポータルサイトの1つ。寄付額100円につき、ANAのマイルが1マイル貯まる。

マイラー向きであることはもちろんだが、同サイトでは高級レストランチェーンを展開する「ひらまつ」と自治体が提携した、スペシャルな企画も実施。寄付をすると、対象の自治体特産の肉や海産物、野菜などを用いたコース料理を、ひらまつの系列レストランで楽しめる。ひらまつのファンの人、返戻品で食材をもらっても、使い切れない人などは、注目してもいいだろう。

寄付でポイントやマイルが貯まる2つのポータルサイトを紹介したが、これらは大手のポータルサイトよりも、サイト上から寄付できる自治体の数が少ない。ただ、選択肢が多すぎても、全部をチェックできるわけでもない。限られた中から選択することに不便を感じない人も多いだろう。

ふるさと納税に慣れてきた人も、こういった付加価値を意識しながら寄付先を検討してみると、楽しみ方が広がるかもしれない。

(ファイナンシャルプランナー 風呂内 亜矢 構成=元山夏香 写真=iStock.com)