金剛山文化会館の施設を点検する韓国側先発隊(統一部提供)=(聯合ニュース)

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【ソウル聯合ニュース】平昌冬季五輪(2月9日開幕)に合わせ、北朝鮮東部・金剛山で2月4日に開催することで調整していた南北合同文化行事について、北朝鮮は29日夜、一方的に中止を通知した。韓国政府は「北の一方的な通知で南北が合意した行事が開催されないことは極めて遺憾に思う」と表明した。

 韓国統一部によると、北朝鮮は韓国メディアが北朝鮮の誠意ある措置を冒瀆(ぼうとく)する世論を拡散させている上、北朝鮮内部の祝賀行事まで問題視しているだけに行事を中止せざるを得ないと説明した。

 北朝鮮が言う内部の祝賀行事とは2月8日に実施する可能性が高いとされる「建軍節(朝鮮人民軍創建日)」の閲兵式(軍事パレード)とみられる。韓国の一部メディアは北朝鮮が平昌五輪への参加を通じ「平和攻勢」をする一方、緊張を高める軍事パレードを準備していると批判していた。

 しかし、本当の理由は別にあるとの見方もある。

 金剛山の行事では韓国側が発電用軽油約1万リットルを提供することになっており、韓国は同問題について米国などに理解を求めていた。北朝鮮はこれに不満を感じた可能性がある。あるいは北朝鮮への石油精製品の供給を制限する国連制裁に反するとの指摘を受けた韓国政府への”配慮”との見方もある。

 一部では北朝鮮が韓国から没収した「金剛山文化会館」で行事が開かれることに負担を感じた可能性を指摘する声もある。

 中止となった合同文化行事は南北からそれぞれ300人の観客を招き、韓国のK−POPや伝統音楽などの公演を行うことで調整を進めていた。今月23〜25日には韓国の先発隊が現地入りし、施設などを点検してきた。

 金剛山での合同行事が中止になったことから、南北が合意した別の行事が予定通り行われるか注目される。