「Thinkstock」より

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 年明け、ニューヨークダウは初めて2万6000ドルを突破。日経平均も26年2カ月ぶりに2万4000円の節目を超えた。利益確定の売りも出て、日経平均は2万3000〜2万4000円台で推移している。堅調な株価が好感されるなか、まもなく第3四半期決算が発表される。そこで、第3四半期でも累積経常利益が通期予想を上回る可能性が大きい、高進捗率銘柄を紹介しよう。

 通期予想が100億円なら、四半期ごとに25億円達成すれば100億円で、この場合四半期ごとの進捗率はそれぞれ25%、50%、75%、100%となる。第1四半期では通期予想の25%、中間決算で50%、第3四半期で75%の進捗率なら、通期で100%達成はほぼ確実だが、企業のなかには、思わぬ要因で業績が上がり、第1四半期や中間決算で早くも通期予想を達成して早々と増額修正した銘柄も多い。

 以下は、すでに中間決算で経常利益が通期予想の50%以上を達成した、“高進捗率銘柄”の一部だ。どの銘柄もチャートはすでに右肩上がりで、やや高値圏にはあるものの、第3四半期決算をにらんで、さらなる増額、増配さえ見込める優等生銘柄ばかりだ。

●石油資源開発…進捗率は驚異の1359%

 石油資源開発<1662>は昨年11月10日に中間決算を発表。18年3月期中間期累計(4-9月)の連結経常損益は88.8億円(前年同期は22.3億円の赤字)の黒字となった。通期予想は9.1億円の赤字から一転して6.54億円の黒字に浮上。6.54億円に対する88.8億円の進捗率は1359%になる。

●アドバンスト・メディア…進捗率は615%

 アドバンスト・メディア<3773>は、東証マザーズ上場の業務用ソフト開発会社。音声を文字に変換するソフトがコールセンター向けに好調。昨年11月6日に発表された中間決算によると、18年3月期の中間期累計(4-9月)の連結経常損益は1.23億円(前年同期は5.63億円の赤字)で、通期予想の2000万円に対する進捗率は615%。

●近畿車輛…LRV(低床式路面電車)が国内外で好調

 近畿車輛<7122>は鉄道車両製造専業で、国内はJRへの納品が主体だが、海外も米国、アジア、中東で業績好調。昨年11月6日に中間決算を発表。18年3月期中間期累計(4-9月)の連結経常損益は32.4億円(前年同期比は119.4億円の赤字)の黒字となった。通期予想は6億円なので、進捗率は540.2%。上期は無配だったが、下期での配当もあり得る。

●日本フーズ…通期予想を中間決算で達成

 日本フーズ<2599>は飲料受託生産で国内大手。代表的サマーストック銘柄だが、昨年夏は冷夏でコーヒー系飲料が不振だったが、茶系飲料と子会社の水宅配が好調。昨年11月31日に中間決算を発表し、18年3月期中間期累計(4-9月)の連結経常損益は17.8億円(前年同期比0.6%減益)で、通期予想の12.2億円に対する進捗率は146.5%だった。ただし、前年同期の154%は下回った。

●TAC…中間決算の累積経常利益が前年同期比39.3%増

 TAC<4319>は会計・法律分野の「資格の学校」大手。個人向け講座は会計士、宅建士、公務員講座が好調。昨年11月6日に発表した中間決算では、18年3月期中間期累計(4-9月)の連結経常損益は前年同期比2.9%増の9.9億円となり、進捗率は127.3%となった。しかし、5年平均の進捗率155.7%と比べるとやや弱いか。

●日本一ソフトウェア…スイッチ向けゲームソフトが好調

 日本一ソフトウェア<3851>はゲームソフトメーカー。ソニーのPS4、PSVのソフト開発が柱だが、NINTENDO SWITCH(ニンテンドースイッチ)用のロールプレイングゲーム(RPG)『魔界戦記ディスガイア5』が好調。昨年11月10日に決算発表を行い、18年3月期中間期累計(4-9月)の連結経常損益は前年同期比65.8%増の5.09億円で着地。通期予想の4.44億円に対する進捗率は114.6%で、5年平均の69.7%を大きく超えた。

●武田薬品工業…通期予想を10.5%上方修正

 武田薬品工業<4502>は国内製薬首位。主力薬が好調で通期予想を増額修正した。昨年11月1日に決算発表。18年3月期中間期累計(4-9月)の連結経常損益は前年同期比50.2%増の2329億円に拡大。修正後の通期予想2100億円に対する進捗率は110.9%で前年の108.1%を上回った。

●住石…通期予想経常利益を中間決算で達成

 住石ホールディングス<1514>は豪州からの輸入炭、人工ダイヤが好調。昨年10月31日に中間決算を発表した。18年3月期中間期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比5.5倍の19.2億円に急拡大。通期予想の19億円に対する進捗率は101.2%で、5年平均の48.4%を上回った。

●スクウェア・エニックス…ドラクエが好調

 スクウェア・エニックス・ホールディングス<9684>はゲームソフト開発大手。『ドラクエ11』が販売数量超え。昨年11月8日に発表された中間決算では、18年3月期の中間期累計(4-9月)の連結経常損益は、前年比3.2倍の266億円に急拡大。通期予想の275%に対する進捗率96.8%は、5年平均の44%を大きく上回った。

●ヨータイ…減益予想から一転、増益へ

 ヨータイ<5357>は鉄鋼業向け耐火物大手。昨年11月9日に中間決算を発表した。18年3月期の中間期累計(4-9月)の連結経常損益は、前年同期比55.9%増の12.19億円に拡大。通期予想の14億円に対する進捗率は87.1%で5年平均の46.4%を上回った。

●日新製鋼…今期経常を12.5%上方修正

 日新製鋼<5413>は新日鐵住金の子会社で高炉4位。ステンレスに強み。昨年10月28日に中間決算を発表した。18年3月期の中間期累計(4-9月)の連結経常損益は前年同期比14倍の148億円に急拡大。通期予想の160億円を180億円に上方修正した。それでも進捗率は82.4%を達成。前年の進捗率17.3%を大きく上回った。

●三菱自動車工業…日産傘下で好調

 三菱自動車工業<7211>は日産自動車傘下で再生を加速中。昨年11月7日に発表した中間決算では、18年3月期の中間期累計(4-9月)の連結経常損益は605億円(前年同期比は282億円の赤字)と黒字に浮上。通期予想の790億円に対する進捗率は76.7%で、5年平均の42.7%を上回った。

●ANA…経常利益3期連続で過去最高益を更新

 ANAホールディングス<9202>は国内線、国際線ともに首位で、傘下のLCC(格安航空会社)も好調。昨年11月1日に発表した中間決算では、18年3月期の中間期累計(4-9月)の連結経常損益は前年同期比35.1%増の1127億円に拡大。通期予想の1400億円を1500億円に7.1%に上方修正した。1500億円に対する進捗率は75.2%で、前年同期比の59.5%を上回った。

●日本M&Aセンター…主力のM&Aが好調

 日本M&Aセンター<2127>は中小企業のM&A(合併・買収)仲介最大手。中小企業の後継者不足でM&Aが順調。昨年10月30日に発表された中間決算では、18年3月期の累計(4-9月)の連結経常損益は、前年同期比27.1%増の71.6億円を達成。通期予想の100億円に対する進捗率は71.6%で、5年平均の48.4%を上回った。
(文=編集部)