こんにちは。家計再生コンサルタントの横山光昭です。

2018年のスタートは、株価が2万3000円台を突破し、ビットコインも大盛況でした。「バブル再来!」とばかりに、資産を大きく増やそうと考えている人が急増していたように思います。その一方で、「貯金はゼロ!」「貯めたくても貯まらない!」と悔しい思いをしている「お金劣等生」も少なくありません。私のところに相談にいらっしゃるのもそうした方々。

「貯金ゼロからのお金の増やし方」は、私の最も得意とするテーマなので、「すぐ効く、よく効く」メソッドを一挙に公開しましょう!

横山光昭(よこやま・みつあき)

家計再生コンサルタント、株式会社マイエフピー代表。お金の使い方そのものを改善する独自の家計再生プログラムで、これまで1万人以上の赤字家計を再生。書籍・雑誌への執筆、講演も多数。著書は55万部を超える『はじめての人のための3000円投資生活』や『年収200万円からの貯金生活宣言』を代表作とし、著作は累計270万部となる。また、お金の悩みが相談できる店舗を展開するmirai talk株式会社の取締役共同代表も務める。

貯金ゼロの「お金劣等生」の特長とは...

「株で儲けた」「ビットコインで儲けた」と巷で聞かれる「景気のいい話」とは無縁の貯金ゼロの方は、むしろ増えているような印象があります。収入や家族構成、借金の有無など、家計の状況は人それぞれで大きく違いますが、「お金の劣等生」には貯金ができない「2大特長」があり、支出を抑えない限り、いつまでたっても貯金ができないばかりか、上向きの経済状況に乗り遅れてしまう危険性もあります。

では、「お金劣等生」にはどんな特徴があるかというと...

特長 お金を何に使ったのかが思い出せない

「給料日前になるとなぜかお金がない」。貯金ができないと悩んでいる方から、何度この言葉を聞いたことでしょう。「なぜか」お金がないのは、無計画・無自覚にお金を使っているから。ムダ遣いをしているつもりはなくても、知らないうちにお金がなくなり、最後の3日間はとにかくガマン。赤字を防ぐのに精いっぱい。これでは貯金はできませんよね。

特徴 買い物に「ムダ」「ムラ」が多い

買い物に「ムダ」「ムラ」の多い人の冷蔵庫を拝見すると、「特売シール」が貼られた食品がギッシリ。収納スペースにもモノがいっぱいで、「安売りで買いだめしたTシャツが7〜8枚」「ポイント5倍デーで買ったシャンプーが5〜6本」など、すぐに使わないものが溢れています。その結果、腐らせて捨てたり、あることを忘れて同じものを買ってしまったり。貯金にまわせるかもしれないお金が、「安いから」「あると安心だから」と買ってしまう、「ムダなモノ」へ使われているのです。

「お金の劣等生」には「2つの財布テク」が効く!

貯金ゼロのギリギリ生活から、確実に貯金を増やしていくために、家計簿は必要ありません。

2つの財布だけを使う、「家計簿いらずの貯金法」があります。1つは「食費1週間用の財布」、もう1つは「浪費用の財布」です。この2つを使いこなせば、貯金生活の扉が開くはずです。

まず、「食費1週間用の財布」に入れるのは、1週間分の食費や日用品代など、毎日の生活に使う、財布に入れておくべきお金のみ。本来なら、現金でやりくりすることをおすすめするのですが、最近はキャッシュレス時代。現金ばかりとは言っていらないので、VisaやJCBのデビットカードやLINE Payカードなどのプリペイドカード、つまり現金を使うのに近い形で使うことができるカードに、1週間分の予算を入金して管理しても良いと思います。ただし、習慣化するまでは後払いになるクレジットカードはおすすめしません。慣れてから利用するようにしましょう。

1週間の半ばで、予算の半分が残っていれば、お金の使い方はよいペース。もし半分以上減っていたら、その週はお金の使い過ぎであることを意味します。

予算はどう決めるとよいのか?と思うでしょう。目安としては、財布からその都度出すお金を4週間ほど記録して、その合計を4で割り、1週間の平均額を出すという方法がやりやすいです。すでに記録がある人は、振り返って計算して1週間の平均額を出してもよいでしょう。

予算を守ってコントロールできるようになれば、次第に支出にもメリハリが出てきます。今までより2割ほど支出が削減できれば上出来です。

予算が余るようになったら、残ったお金をもう1つの「浪費用の財布」に入れましょう。臨時収入や、他の費目から残すことができたお金を入れてもOKです。このサイフは浪費専用なので、貯まるたびに浪費してもいいですし、浪費用の財布にお金を貯め、少し金額の大きな浪費的買い物に使ってもよいですね。

節約して貯蓄につなげるコツとは...

貯蓄するために節約することは、当たり前のことです。ですが、一番難しいことでもあります。「節約を続ける」ことは、大変困難なことだからです。ですから、さまざまな方法を試して、時には息を抜き、くだらない支出をしてみるなどして、自分の暮らしにムリなく取り入れられる節約方法を継続していきましょう。「無理なく、自然に、習慣化」が節約においては大切です。財布の使い方は、その一助にしかなりません。ですが、試してみると、簡単に取り組みやすく、無理なく支出をセーブできる方法になるかもしれません。

ぜひ一度、財布での支出管理を試していただき、長く、ムリなく付き合っていける支出管理法かを確認しながら、習慣化していただけたらと思います。

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