心理学の研究によって「人が1日の間に意思決定できる回数は限られている」ということが発見されています。「意思決定」とは、自分で考えて何かを選択することです。つまり1日の間に考えて決断することの回数には限界があるということです。意思決定できる回数が限られている、というのは一体どういうことなのか見ていきましょう。

意思決定は意識しない間にも行われている

「意思決定」と聞くと、何だか大げさな気がしますよね。「自分には大した考えなんてない」と思っている人なら、無縁の言葉にも思えるでしょう。ですが今までの行動を振り返ってみてください。朝起きて、まず「朝食に何を食べるか?」を考え、その次には「どんな服を着るか?」「どんな髪型で出かけるか」、人は知らない間に意思決定を行い、そのたびに「1日のうちに意思決定できる回数」を消費しているのです。例えば自販機の前で悩んだり、メールの返信に使う言葉を選んだり。どんな些細なことに見えても、考えて選択していることに変わりありません。つまり人は生活を送る中で、無意識のうちにたくさんの意思決定をしているのです。

考える人ほど疲れやすくなる

スポーツ選手やビジネス経営者などの成功者には、毎日着る服装をルーティン的に決めている人が多くいます。朝ごはんの内容も決めているアスリートが多いですよね。これは意図的に、意思決定の数を無駄に消費して、脳を疲れさせないためです。逆に、1日の間に考える時間や回数が多い人ほど、意味もなく脳が疲労してしまいます。仕事が残っているのにネットサーフィンをしていると、「次はどのコンテンツを見よう?」「何のワードで検索をしよう?」と考えている間に、すぐ脳が疲れてしまいます。そして仕事をするときには、脳が疲れて身が入らないといった事態も。そのため起きてから時間が経てば経つほど(ほとんどの人は夜になるほど)、人は「決断すること」に疲れてしまい、パフォーマンスが低下してしまうのです。

決定できる回数は有限。だからこそ1日を計画的に

たくさん考えて決定すべき仕事があるなら、脳が全然疲れていない朝にやるのがおすすめです。逆に何も考えずにできるワークなら、午後に回してOK。1日の流れは「脳が決断数を消費して疲れる」ことを前提として計画していくのがポイントです。人は無意識の間にいくつもの決断をしています。そのことを念頭に置いて、無駄なことに決断力を消費しないようにしていきたいですね。トップアスリートや経営者のように、服のコーディネートや食事の内容をあらかじめ複数のパターンで決めておいたり、断捨離をして迷ったり悩んだりする回数を減らすのも効果的です。

決断による脳の疲労は休憩で回復

立て続けにいくつもの決断を繰り返していると、脳が疲れてしまいます。脳が疲れたときは、いったん休憩を挟みましょう。休憩中は脳を休ませる必要がありますから、なるべく何も考えずに過ごしてください。映画を観たり読書をしたりといった、考えなくても勝手に情報が入ってくるようなことをして過ごすのが理想ですね。考えることがクセになっている人もいるかと思いますが、「何も考えずにぼーっとする」ことも自己管理の優秀なツールです。頭や心を無にする「瞑想」脳の疲れを癒すおすすめの方法です。


writer:さじや