(写真提供=SPORTS KOREA)チェ・ダビン

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1月24〜27日に台北で行われたフィギュアスケートの四大陸選手権。

女子シングルでは、日本の坂本花織が優勝し、2位に三原舞依、3位に宮原知子が続いた。

日本勢が表彰台を独占したわけだが、お隣・韓国では、日本女子の快挙はあまり注目されていない。

見出しに日本選手の名を挙げた記事は、「【四大陸フィギュアスケート】女子シングル、日本の坂本花織が優勝」とした『REUTERS』の記事ぐらいしか見つけられず、ほとんどが結果報道の域を出ていないのだ。

これまで韓国では、浅田真央や羽生結弦をはじめ、日本のフィギュア選手には関心が寄せられてきたため、この反応は少々意外でもある。

メダルも視野に入れた二人の韓国代表選手とは

韓国が日本勢に視線を送っていないことには、今大会で韓国選手が好成績を挙げたことが関係しているだろう。


(写真提供=SPORTS KOREA)チェ・ダビン


平昌五輪韓国代表のチェ・ダビンが日本勢に次いで4位、同代表のキム・ハヌルが6位に入ったのだ。

実際、韓国メディアは、「“リハーサルは成功”チェ・ダビンとキム・ハヌル、平昌で最高の舞台を期待」(『聯合ニュース』)、「四大陸4位のチェ・ダビン“平昌の準備は終了”」(『OSEN』)、「“フィギュアの妖精”チェ・ダビン、平昌も期待してください」(『MKスポーツ』)などと、二人の成績に注目している。

そもそもチェ・ダビンは、平昌五輪の韓国代表選考レースをトップ通過した選手。韓国の代表選手は、昨年7月から今年1月まで行われた3度の代表選抜戦の結果で決められたのだが、チェ・ダビンはこの選考レースで一度も首位を譲らなかった。

昨季は札幌冬季アジア大会で金メダルを獲得。世界選手権では10位に入り、韓国の代表2枠を自ら勝ち取った実績もある。

もう一人のキム・ハヌルは、149cmと小柄な体格が不利になるともいわれてきたが、周囲の期待以上の演技を見せ、代表レースでは2番手で平昌への切符を掴んだ。


(写真提供=SPORTS KOREA)キム・ハヌル


代表選出後から二人は国内の期待を浴びてきたが、今回の四大陸選手権でメダルも視野に入れる活躍を見せただけに、国内の注目度もさらに高まっているわけだ。

それだけに、韓国メディアも、日本勢の快挙よりも二人の成績を大きく取り上げているのだろう。

チェ・ダビンとキム・ハヌルに不安が残る理由

とはいえ、チェ・ダビンとキム・ハヌルのこれまでの戦いを追ってきた立場からすると、平昌五輪には不安が残るのも事実だ。

というのも、彼女たちは、代表選考レースの過程で国内のジュニア選手に敗れているのである。

上述した韓国の代表選考レースは、第2戦からは国内選手権も兼ねて行われ、平昌五輪への出場資格(満15歳)を満たしていないジュニア選手も参加したのだが、第2戦ではユ・ヨン、キム・イェリム、イム・ウンスのジュニア選手がトップ3を独占。

チェ・ダビンは4位、キム・ハヌルは6位に終わっている。

続く第3戦もユ・ヨンが大会を制し、チェ・ダビンは2位。イム・ウンスが3位に入り、キム・ハヌルは4位で大会を終えている。


(写真提供=SPORTS KOREA)ユ・ヨン


つまり、チェ・ダビンとキム・ハヌルはあくまでシニア選手の中でのトップ2であり、実力では国内のジュニア選手の方が勝っているということだ。

それはキム・ヨナの引退以降、“フィギュア不毛の地”といわれてきた韓国で若手が台頭してきたということでもあるが、平昌で戦う二人が心もとなく感じてしまうのも事実だろう。

事実、二人の代表入りが決まった代表選考会第3戦で表彰式に出席したキム・ヨナも、直接指導を行う後輩たちにこうエールを送るだけで、平昌での成績については言及しなかった。

「3度にわたる代表選抜戦の間、五輪を目指してずっと緊張していた選手たちを思うと、胸が締め付けられます。けれど、もう選抜戦は終わったので、残りの期間はコンディションを整え、ホームで開催される五輪でベストな戦いをしてほしい。私も応援しています」

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はたして、自国で開催される五輪で、韓国代表スケーターたちはどのような結果を残すか。

高望みはできないかもしれないが、四大陸選手権で表彰台を独占した日本勢と順位争いをすれば、五輪開催地の韓国が盛り上がることは間違いない。

彼女たちが、ホームを沸かせる演技を披露することに期待したい。

(文=S-KOREA編集部)