ミランに「疑惑のゴール」騒動 20歳FWの“神の腕”に敵将も不信感「信じられない」

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ラツィオ戦の前半15分、チャルハノールのFKにクトローネが合わせて先制するも…

 イタリア・セリエAの強豪対決で生まれた誤審騒動が大きな波紋を広げている。

 ACミランは現地時間28日に本拠地ラツィオ戦で2-1の勝利を収めたが、FWパトリック・クトローネの先制ゴールが“神の腕”によるものだという疑惑が浮上した。

 ミランは前半15分にペナルティーエリア左45度付近で直接フリーキックを得ると、トルコ代表MFハカン・チャルハノールは相手DFとGKの間に高速で曲がり落ちる素晴らしいボールを供給。そこに上手く走り込んだクトローネが押し込み、ミランの先制ゴールとなった。

 しかし、何の疑問もなく得点が認められたが、クトローネが合わせたのは右腕であると中継を担当した衛星放送「スカイ・イタリア」などがリプレー映像で報道。チャルハノールの高速クロスがかなりのスピードであったことや、ラツィオの最終ラインの背後に抜け出したミランの選手が複数いて瞬間的には誰が合わせたのか見づらいものであったこと、さらに霧の濃い気候で視界が不鮮明な部分があったことなど悪条件は揃ったが、“疑惑のゴール”となってしまった。

 中継で解説を務めたマッシモ・マウロ氏は「クトローネのゴールはVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)のミスだ。彼らを問い詰めるべきだ」と非難。ゴールシーンで不正がなかったかどうかをチェックするのはVARの重要な役割の一つだが、VARによる再確認のリクエストもなく試合が流れたことは問題になっている。

クトローネは肩に当たったと説明

 ラツィオのシモーネ・インザーギ監督は衛星放送「プレミアム・スポーツ」に対して、「その瞬間は気が付かなかったが、信じられないことだ」とコメント。その後「スカイ・イタリア」のインタビューでは「試合後にリプレー映像を見て、その後にクトローネに尋ねたら肩に当たったものだと話した」と、本人に確認したことを明かしている。

 インザーギ監督は「試合を通してみればミランの方が良かった」と話して敗戦を受け入れている様子だったが、拮抗したゲームの先制点という重要なゴールに対する疑惑は、VARへの不信感につながってしまっている。

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images