新居に必須のインターネット回線 選び方と失敗しないために知っておきたいこと

写真拡大 (全5枚)

この春から新生活を迎えるにあたって悩ましいのがインターネット回線の確保です。
必要な家電を買いに家電量販店に行くと色々なインターネット回線の案内があり、どれを選んだらいいかわからず、薦められる通りに契約してしまう、なんてこともあるでしょう。

そこで、今回は新生活に向けて新居で利用するインターネット回線の選び方、気をつけたいことをピックアップしてご紹介です。

○Wi-Fiルーター?固定回線?どちらを選ぶ?
最近では、パソコンを持っていない、スマートフォンで動画も見る、テレビも内蔵された機能で映画をストリーミングサービスで見るという人も増えています。

これらを十分に使うためには、自宅でのインターネット回線が必要不可欠です。
自宅にインターネット回線があれば、スマートフォンの通信料金を節約できたり、使用量や通信費を気にしたりせずに快適にインターネットを利用できるからです。

そこで悩ましいのがモバイル回線を利用した「Wi-Fiルーター」と既存の「固定回線」のどちらにするかという悩み。


店頭で契約したその日から使えるWi-Fiルーターは新生活で人気のインターネット回線


Wi-Fiルーターは、最近だとソフトバンクが提供する「SoftBank Air」やUQコミュニケーションズが提供する「WiMAX 2+」などがあります。

Wi-Fiルーターですが
・工事不要
・その日から使える
といった部分が評価されているほか、最大通信速度も「440Mbps」など、一昔前の光ファイバーよりも高速になったことから動画視聴も快適に行えるのがライトユーザーから支持される理由です。

持ち運びができる充電式のものであれば、外出先でも通信量を抑え動画視聴に利用できるといったメリットもあります。

逆にデメリットとしては
・電波の強弱で速度にムラがでるため通信速度が安定しない
・3日で1GB以上や、一定量以上の通信を行うと通信制限により通信速度が遅くなる
と、携帯電話・スマートフォンの電波状況や通信状況と同様の課題や不自由さを感じるケースがあることでしょう。


最大1Gbpsなど、安定した高速通信が可能な固定回線


一方「固定回線」は、NTT東日本/西日本が提供する「フレッツ光」や、KDDIが提供する「auひかり」、そして各地域のケーブルテレビ事業者が提供するものなどがあります。
こちらのメリットは
・通信速度が速い
・電波の強弱に依存しないので通信が安定している
といったもので、インターネットの閲覧以外にオンラインゲームを楽しみたいなど、ヘビーユーザーから支持されています。

デメリットとしては
・工事が必要で開通まで日数がかかる
・物件によって申し込んだ後、工事ができず利用できない可能性がある
ことでしょう。

あまりインターネットを利用せず、自宅でスマートフォンをWi-Fiに繋ぎ通信量を節約したいだけであればWi-Fiルーターでも十分です。

しかし、大画面の液晶テレビで映のストリーミングサービスを楽しみたい、オンラインゲームを楽しみたい、といったニーズでは固定回線を選択するほうがよいでしょう。

どのように使うか?
この点をハッキリさせておくのがインターネット回線を選ぶ上で重要なポイントです。


○もし固定回線を選びたいなら「早めに申込む」がポイント

早期申込で多数の特典、還元が用意されていることもあります。


固定回線のインターネット回線を選択した場合、利用するためには「工事」が必要になります。

工事を行える作業員の数には限りがあるため、新生活シーズンは工事の申込が殺到し、インターネットが利用できるようになるまで一ヶ月以上待つといったケースもあります。

一般的には、4月1日以降に新しい環境での新生活がスタートすると思います。
新居に写れば、自宅にいられるのは「土日祝」だけだったり、シフトの都合で不定休になったりするため、工事の予定も組みづらくなります。

結果、工事の日程はどんどん先延ばしになり、遅れていきます。
できるだけ「早めに申込む」。「3月中の工事」、これを実現するのがベストです。

固定回線のインターネット回線の申込には
・新居の住所
・いつから入居するのか
が決まっていないと申込ができません。
つまり、
早めにインターネット回線の工事を申し込むためには、早めに新居を決める必要があることにも注意が必要です。


○新居のインターネットの月額は「セット割」の有無で選んでもいい
Wi-Fiルーター、固定回線、どちらのインターネット回線を選ぶにしても、できれば月額の料金は安く済ませたいところです。

そこでチェックしたいのが「セット割引」です。
定番になっているのは「携帯電話・スマートフォン」とのセット割引です。


ネット代、またはスマホ代が大幅に値引きされるセット割も要チェック


NTTドコモ、au(KDDI)、SoftBank(Ymobile含)は、自社で携帯電話・スマートフォン、そしてインターネット回線の提供も行っています。
それぞれを組み合わせることで、お得に利用できるプラン、キャンペーンを実施しています。

また、ケーブルテレビが提供する固定回線も、多チャンネルが視聴できるサービスとセットで申し込むことで割り引かれるサービスなども用意されています。

月額料金が、例えば
・A社 … 4,000円
・B社 … 5,000円
この場合でも、
B社のインターネット回線と現在利用している数マートフォンのセット割引で「1,500円割り引きます」となれば、B社を選んだ方が総額ではお得になります。

インターネット回線の相談を行う際には
・今使っている携帯電話会社は何か
・どんな用途で探しているか
をしっかり伝えることが大事です。

説明員の押しに負けず、ここだけはハッキリと伝え相談するのが重要です。
・自分に最も合った使い方
・毎月もお得なインターネット回線


ただ、スマートフォンや携帯電話とのセット割は、
・格安SIMに乗り換える
・他社に乗り換える
などで割引のメリットがなくなってしまいます。

次の機種変更で他の携帯電話会社に乗り換えを検討している場合などは
・純粋に安い会社を選ぶ
・申込にあわせ、後に予定していたのりかえを行ってしまう
とするのがいいでしょう。

特に、同時に、ネット回線の申込とスマートフォンの乗り換えを行う場合、
希望モデルの本体価格や月額料金が優遇されるキャンペーンが実施されているケースもあるので、店頭などで、確認や相談をしてみると良いでしょう。

新居に入れたインターネット回線は、次に引っ越すまで変更しない人がほとんどです。
後から不満が出ても、気軽に変更できないものでもあります。

契約申込時は、しっかりと「用途」「月額」について、希望を伝えベストな契約になるよう努めるようにしましょう。


迎 悟