「マリオブラザーズ」や「ドンキーコング」、「パックマン」など多くの人の心を躍らせたファミリーコンピュータ(ファミコン)の中では、搭載されたさまざまなプロセッサがさまざまな処理を行うことで楽しいゲーム画面を作りだしています。そんなことを感じさせてくれるアート作品「Plotter Drawings」は、ファミコンの内部で動作するチップの動作を目に見える形で表現したものとなっています。

Michael Fogleman: Plotter Drawings

https://www.michaelfogleman.com/plotter/

アーティストのマイケル・フォーグルマンさんが作りだしたアート作品がコレ。何やら幾何学的な模様が描かれていますが、これが全て「ファミコンの頭脳の動き」と知ると思わず高ぶってしまう人も多いハズ。



ファミコン初期の名作「ドンキーコング」を5分間プレイした時の「作品」はこんな感じ。作品に使われている波形は、ファミコンに搭載されていた2048バイトのメモリ(RAM)の動作を1アドレスごとに毎秒60フレームで記録することで得られたものです。とはいえ本物のファミコンの動作をログ取りするのは極めて困難なので、フォーグルマンさんが自作のファミコンのエミュレータ「NES emulator」を使ってデータをとったそうです。



フォーグルマンさんは、エミュレータで記録した波形をペンプロッターを使うことで、本物のペンで手描きのように描きだしています。なお、使われている波形は実際に値が変化したアドレスの信号だけを取りだして作品にしているので、全てのアドレスの信号を並べたものではないそうです。



実際にペンプロッターがウネウネと動きながら作品を描き上げている様子は、以下のムービーで見ることができます。

NES Sparklines on Pen Plotter - YouTube

同様に「スーパーマリオブラザーズ」の波形を描きだしたもの。「ドンキーコング」に比べて波形が黒っぽいのは、それだけ複雑な処理が行われていることを示しているのかも?



この作品は、実際にゲームをエミュレータでプレイすることで作り出されるので、フォーグルマンさんが住んでいるアメリカで発売された全てのファミコンゲームの作品を作ることができるとのこと。フォーグルマンさんのページでは、「バブルボブル」や「パックマン」「ロックマン」などのサンプルを見ることができます。



作品はすべて199ドル(約2万2000円)で購入することが可能。波形は実際にその都度計測されるので、文字どおり「世界に1枚だけ」の作品が作られます。作品の特徴は以下のような感じ。

・紙:ストラスモア ブリストル スムース 11x14インチ (28×35.5cm)

・ペン:ファーバーカステル PITTアーティストペン

・描画領域:8.5x12インチ (21.5×30.5cm)

・額:含まれず

・プロッター:AxiDraw V3

その他

・カスタマイズ可能

・シリアルナンバー入り

・フォーグルマンさんのサイン入り

この他にもフォーグルマンさんは数々の創作物を公開中。同じプロッターを使って、タンパク質の構造をイラスト化した「Protein Ribbon Diagrams」は249ドル(約2万7000円)で販売されています。





実際の想像物以外にも、フォーグルマンさんはGithubでさまざまな作品を公開しています。数々の作品がズラッと並べられている以下のページでは、その全貌を見ることができます。

Michael Fogleman: Projects

https://www.michaelfogleman.com/projects/#pac-man