すでに商品化しているバックドア用の電動ユニット。技術をサイドドアに応用する

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 三井金属アクト(横浜市西区、真鍋貴志社長)は、自動車のサイドドアを自動で開閉するための電動ユニットの開発を本格化する。自動運転機能を使った無人の送迎車両への搭載を想定。画像認識技術を活用し、歩行者やバイクなどの接近時にドアを開けないようにするなど安全に配慮する。2020年の開発完了を目指す。

 三井金属アクトですでに商品化しているバックドア用やスライドドア用電動ユニットの知見を生かし、サイドドア用を開発する。車関連の展示会に試作品を出品するなど、完成車メーカーへの訴求活動も同時並行で進める。

 運転手が手動でサイドドアを開閉操作する現在のタクシーなどと異なり、過疎地などへの導入が見込まれる無人の送迎車両ではドアの自動開閉機能が必要になると予想。さらに高級車の一部でも、サイドドア自動開閉の需要があるとみている。

 一方、サイドドアの自動開閉では歩行者や自転車、バイクなどを障害物として検知し、接近時にドアを開けない安全機能が求められる。また利用客とそうでない人を見分ける本人認証の機能も必要になるとみられ、これらの課題解決に画像認識技術を活用する。

 政府の成長戦略「未来投資戦略2017」は、20年に無人自動走行による移動サービスを実現する目標を掲げる。17年12月には、国内初となる車両内無人自動走行の公道実証評価が石川県輪島市で行われた。

 三井金属は機能材料事業や金属事業、自動車部品事業を手がけており、三井金属アクトは自動車部品事業の中核子会社。10年に三井金属本体から独立した。