「誰もが気軽に立ち寄れるような店作りを目指しています」と言う店主の森浦さん

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今やどこに行っても肩身の狭い思いをしている愛煙家。そんな愛煙家ウエルカムのお店がすすきのの中心、中央区南6西3の中通りにあります。「札幌煙管ひいじいCafe」は、タバコやパイプの愛好者が集まるすすきののシガーバー。パイプの愛好家である店主が「パイプや葉巻に興味がある人に楽しさを伝えたい」と2015(平成27)年にオープンしました。

店内に置かれたパイプの数々

実は店主の森浦さんは、「パイプや葉巻に関して嗜好品として楽しむことに重点を置いているので、掘り下げて語るつもりはない」と言います。「この店はそんな僕と一緒に煙を楽しんでもらいたい『入口の店』になって欲しいと思っています。だから『パイプをくゆらせてみたいけどやり方が分からない』という方はぜひいらして下さい」。

パイプは誰でも自由に使うことが出来ます。ちなみに森浦さんは札幌のパイプ愛好家たちが集まる愛好会に所属。お店にやってくるパイプ仲間がパイプや刻み葉を定期的にお店に補充してくれるのだそう。だから、このパイプの料金は不要なんです。

またこの店では手巻きのタバコも楽しめます。自分で巻いて吸うのはもちろん、紙巻タバコは初めてという人や、タバコの吸い方が分からない人には店主が巻いたものを試すことも可能。この料金もチャージ料(1000円)に含まれており、基本的に無料。また、葉巻も一本120円〜と気軽に試すことができます。

実は酒屋の店員というもう一つの顔も持っている森浦さん。酒屋の倉庫の奥に眠っていて普段はちょっとお目にかかれない、レアな銘柄のお酒を発掘する特権も持っています。そんな珍品がリストに並ぶことがあるのもこの店の魅力。レアものとなるとお値段がちょっと心配ですが、カウンターの後ろのキャビネットは棚ごとに値段が表示されている安心システム。支払いを気にせずお酒を楽しむことができるのは、バー初心者にとってもありがたいですね。

「ひいじいCafe」とカフェの名がついている通り、コーヒーもあります。店内の小型焙煎機で自家焙煎した豆を、一杯一杯ていねいに挽いて淹れる「グァテマラ」(750円)は、雑味や苦みが少なく飲みやすいのが特徴。飲んだ後の〆のコーヒーとしても、タバコと一緒に楽しむ一杯としても楽しめそうです。

この店がある有馬ビルは、映画「探偵はBARにいる」の「聖地」としても知られています。というのは、映画の舞台であるBAR「ケラーオオハタ」は、このビルの地下にあるという設定。ゆったりパイプをくゆらせれば、ちょっとだけ探偵の気分になれるかも!?

札幌煙管ひいじいCafe ■住所:札幌市中央区南6西3 有馬ビル 1F ■電話:090・1381・9834 ■時間:22:00〜翌5:00(LO) ■休み:日曜、祝日 ■席数:7席(喫煙)(北海道ウォーカー・張山幹夫)