武藤嘉紀に独占インタビュー!「けが覚悟で成長していかなければいけない」

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4年に一度のワールドカップイヤーを迎えた。6月に開幕する本大会はもちろんのこと、“そこに向けた動き”も注目の的だ。

チームでさらなる飛躍を目指す選手、あるいはこの冬に環境を変えた選手。すべてがフラットな状態で評価される「ロシア行き」の静かな戦いが日々繰り広げられている。

ドイツの地でこの戦いに身を投じている選手の一人が、マインツ05に所属する武藤嘉紀。

昨年10月、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督率いる日本代表でもプレーした25歳のFWに話を聞いた。

――今シーズンここまでを振り返ってどうですか?

正直、納得いっていません。入りは良かったんですが、そこからチーム、そして個人としても少し停滞してしまいました。守備に攻撃にとやることがたくさんあり、そのなかで得点に対する集中力が少し欠けていたかなと感じます。チームとして思ったようにできておらず、雰囲気もあまり良くなかったです。

――ブンデスリーガでプレーして3シーズン目になります。自身のプレーで特に変わってきた部分を教えてください。

自分がどういう選手か知られてきたことで、最初の頃ほど思うようにプレーできなくなってきました。ただ、対策されたときにどうやって活躍するかがやはり重要です。今までは感覚的にプレーすることが多かったですが、最近はピッチ上でより考えるようになりました。

――昨年10月、日本代表として2試合(ニュージーランド戦とハイチ戦)に出場しました。久々の代表でしたがどんなことを感じましたか?

あのときは非常にやりやすかったです。チームとしても躍動感があって良かったので、あのようなサッカーができたらいいなと感じました。トップに入った大迫勇也選手は同じドイツでプレーしていることもありお互いのプレースタイルも分かっていたので、“生かし生かされる”関係性が作れたと思います。

――今年のワールドカップはすごく大きな目標になると思います。そこまでに自身が一番向上させたい能力は何ですか?

貪欲さですかね。ブンデスリーガではシンプルに叩いてゴール前に入っていくことを徹底していますが、それだけでは得点は伸びていきません。貪欲にドリブルで仕掛けたり、パスを選択せずシュートを打ったり。しかも、練習からそういった“強引さ”を出していかないと試合でもうまくいきません。けが覚悟で成長していかないといけない部分もあるのかなと思っています。

――10月の代表戦では前線のサイド(左サイド)に入りました。サイドか真ん中かでいうとどちらがプレーしやすいですか?

どちらかというと真ん中のほうがやりやすいです。

――マインツ入団時、印象的な選手としてバルセロナのFWルイス・スアレスを挙げていました。彼のプレーは勉強になりますか?

もちろんそうですね。スアレス選手の体の使い方や動き出しはすごく参考になります。体を張れる、走れる、守備ができる、そしてゴール前の嗅覚や落ち着き。全部が揃った選手で本当にすごいと思います。

欧州では世界のトッププレーヤーたちと対戦できているので、試合でやりながらそういった選手たちの凄みを体感し、盗んでいければと思っています。



――少し前にお子さんが生まれました。プライベートの過ごし方は変わりましたか?

ドイツなので友達とかも多くはいないですし、家族で過ごす時間は本当に増えました。今はすべて子どもありきの行動です。

――サッカーとの向き合い方にも変化が?

そこは特に変わらないですね(笑)。「子どもが生まれたから子どものためにがんばろう」というよりも、「サッカーが好き」という想いのほうが先にきます。もう少し経って、ゴールを決めたことを喜んでくれたりするとまた変わってくるかもしれません。

――昨年から、アジリティを追求したadidasのスパイク「ネメシス」を履いていますね。ニューカラーの「コールドブラッデッドパック」が2月1日に発売されます。

――スパイクは派手な色が好きとか?

そうなんです。この新しいモデルもいいですね。鮮やかな色のほうが個人的に雰囲気というかモチベーションが上がります。部屋でもインテリアが暗かったりすると気持ちも落ちてしまいますし、雰囲気は大事にしています。

――スパイクに刺繍とかを入れたりますか?

自分の名前ぐらいですね。奥さんや子どもの名前を入れる選手もいますが、僕はちょっと恥ずかしいです(笑)。

ブンデスリーガは4週間のウィンターブレイクを経て、1月12日に再開。

その初戦となった第18節ハノーファー戦、武藤はいきなり今季4ゴール目を記録すると、さらに翌19節のシュトゥットガルト戦は2ゴールを決めチームに2018年初勝利をもたらした。

しかもこれらのゴールは、インタビューで語っていた「貪欲さ」だけでなく、ストライカーに必要な「冷静さ」を兼ね備えた質の高いものばかり!

ロシアワールドカップに向け、さらに気持ちを高めている武藤のプレーから目が離せない。