20〜30代の独身女性の彼氏がいない確率が50%を超える今。いつの間にやら少数派になった彼氏持ちの女性の中には、彼氏はいるもののセカンドポジションのまま、いつまでたってもファースト(本命)になれない女性たちがいます。彼女たちが本命になれない原因は何なのでしょうか……。彼女たちの過去の恋愛から、その原因を探っていきます。

☆☆☆

今回お話を伺ったのは、都内の編集プロダクションで働いている吉田真琴さん(仮名・36歳)。胸辺りまでありそうなロングヘアを、前髪もすべてをキチッと一つに束ね、ハードスプレーで固めているのか後れ毛などは一切ありません。太めに目尻をはねるように引かれたアイラインや、バッサバサのマツエクが目を引きます。一見気が強そうな印象を受けますが、物腰は柔らかく、中身と外見にややギャップを感じます。そんな彼女のセカンド気質はどこにあるのか――。生い立ちや、学生時代の恋愛から話を伺っていきます。

「出身は大阪で、両親と父方の祖母との4人家族です。祖父は私が小さい時に同居する前に亡くなったのであまり覚えていません。私の父と母は歳が10歳離れているんです。父親のほうが年上なんで、典型的な亭主関白な家庭です。家具や家電はすべて父親の好みのものばかり。専業主婦の母親には決定権は一切ない感じでした。両親はお見合い結婚で、私の記憶の限りでは2人で楽しく会話しているところなんて見たことありません。それに祖母がけっこう強気な性格の人で、私の目の前でも母のことを怒ったりとか……、日常茶飯事でしたね……」

初めて彼氏ができたのはいつですか?

「高校生の時です。同じ学校の他クラスの男子だったんですが、押されまくってOKした感じですね。彼はバレー部で、スラッとした長身で雰囲気イケメンでした。何度か共通の知り合いも含めて遊びに行って、その後に告白されました。まったく好きじゃなかったんですが、嫌いじゃなかったんで。でも、常に2人きりになろうとして、体に触れてこようとする感じにだんだん耐えきれなくなってしまって……。結局3か月くらいでお別れしました。別れた後は私が酷い振り方をしたと学校で噂になり、最低女だと知らない人からも思われていましたね……。まぁ友人はいたので、そこまで凹んだりはしなかったですが、高校時代はその人のせいで新しい彼氏や、好きな人さえもできませんでした」

憧れていた編集の仕事に就くことができ、その会社の社長と恋愛関係に

その後短大に進学し、恋愛事は何もないまま2年が終了。習い事レベルで通っていたライター講座のおかげで編集プロダクションに就職できたといいます。

「私が受けていたのは短期のセミナー形式のもので、内容というより、とにかく知り合いを増やそうと思って参加していました。当時はネットで求人情報もあまりなく、出版関係の就職先は情報すらない感じでしたし、私は短大なので大手は絶対無理だと諦めていました。運良く、そこで講師をしていた方と知り合いになれて、紹介で編集プロダクションに最初はアルバイトとして採用され、1年後には契約社員になれました。

そこでは毎日忙しい日々で、スーパーのチラシの間違いを1日中チェックしたり、駅の出口の番号が間違っていないか1日中歩き回るだけの地味な仕事ばかりでしたが、たまにある旅行パンフレットの仕事で地方に取材に行けることもあって、全体的には充実した楽しい社会人生活だったと思います。そんな感じで気付いたら28歳になっていたんです。周りはどんどん結婚していくし、その時はまだ実家にいたんですが、母親からの『結婚はどうするの?』の質問を1か月に1度くらいのペースでされていて……。家に帰るのがしんどかったですね……」

母親からの結婚へのプレッシャーを負担に思いながらも、実家から通える距離での一人暮らしは許されず……。そんな環境から、関西を離れる決意をしたそうです。

「どうしても親の手の届く範囲から逃げたかったんです。両親を見ていたせいか、祖母の母親いびりのせいか、私は結婚にどうしてもいいイメージが持てなくて……。大阪に彼氏とか心残りなど一切なかったので、就職活動を関東で行ない、30代の若い社長が経営している編集プロダクションに採用されました。東京に就職が決まったことで一人暮らしも認められ、気分も晴れ晴れでした。

仕事は想像以上にハードで1日に飲食店の取材を5件や、夜遅くまで会議があるなど毎日クタクタでしたが、家に帰って誰にも小言を言われることなく眠るだけの日々は本当に幸せでしたね。

そんな中、編集プロダクションの社長のことをいつからか異性として意識するようになったんです。仕事に対する姿勢とか、対人スキルが高いところなど尊敬する部分がたくさんあって。顔は普通のひげ面親父って感じでしたが(笑)。仕事終わりに2人でご飯を食べに行った時に、お互いが良いと思っているみたいな打ち明け話になり、付き合うことになりました。

それからは毎日遅くまで作業をして、オフィスで2人きりになったらイチャつくといった毎日でした。異性と付き合うということはこんなに幸せなことなんだなと噛みしめていたら、付き合って半年ぐらいでいきなり彼からプロポーズされたんです!とてもじゃないけどまだ考えられない、と保留にしてもらいました。そんなことがあったからか、次第に彼との仲がギクシャクしてきてしまって……」

女性なら嬉しいはずのプロポーズ。真琴さんは彼との温度感の違いに、ただただ戸惑ったといいます。

結婚は女性にとっても辛いもの……。その思いが年々固まっていく中、結婚か別れかの選択を迫られます。〜その2〜に続きます。