長年、WWEのメインスターとして活躍し続けるシェイマス(左)。そんな彼からサンチェス(右)へ浴びせられた言葉はユニークかつ辛辣だった。 (C) Getty Images

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 去る1月22日(現地)、チリ代表FWのアレクシス・サンチェスは、アーセナルからマンチェスター・ユナイテッドへ移籍した。
 
 ヘンリク・ムヒタリアンとのトレードであったため、移籍金は発生しないとされているが、サンチェスは、プレミアリーグ史上最高額となる週給45万ポンド(約7000万円)という破格の契約を結んだとされている。
 
 マンチェスター・U時代のウェイン・ルーニー(現エバートン)が受け取っていたとされる週給30万ポンド(約4700万円)を大幅に上回る額だけに、批判の声はサッカー界以外からも聞こえてきている。
 
 なかでも辛辣かつ独特の表現でサンチェスを酷評したのは、世界最大級のプロレス団体『WWE』のスーパースターであるシェイマスだ。
 
 アイルランド生まれで、“ケルティック・ウォーリアー(ケルトの戦士)”とも呼ばれる闘争心が売りのシェイマスは、大のサッカー好きとして知られ、とりわけマンチェスター・Uの宿敵であるリバプールに対しては、同団体の英国公演の際、わざわざアンフィールドへ赴くほどの並々ならぬ愛情を注いでいる。
 
 贔屓チームがリバプールということもあるのだろうが、シェイマスは米国のスポーツ誌『Sports Illustrated』の取材で「高価な値札になんか値しない選手だ」と、サンチェスを蔑んでいる。
 
「サンチェスの移籍は全て金が目当てだ。昨年からあいつはやる気をなくし、何の努力もしなくなった。そんな選手をマンチェスター・Uがなんで獲得したがったのかは分からない。おもちゃを外へ放り投げるような赤ん坊なんだぜ? とにかく俺はサンチェスをリスペクトしていない」
 
 普段はレスラーとしてヒールキャラを演じるシェイマスの“口撃”は、さらに続く。
 
「アーセナルで彼を見た時は尊敬に値したよ。でも今は違う。アーセナルはあいつがいなくなってより良くなるだろう。クラブのためにプレーしたい選手たちで編成できるからね。言うなれば、サンチェスはアスパラガス野郎さ。無駄に高い自然食品みたいな感じだな。本当に高すぎる」
 
 ちなみにマンチェスター・Uの指揮官ジョゼ・モウリーニョは、「どこででもプレーできるだろうし、させたいね」と話し、サンチェスを現地1月26日に行なわれるFAカップ4回戦のヨービル・タウン戦のメンバーに含めることを示唆している。
 
 思わぬところから批判を浴びてしまったサンチェス。そうした声を見返す機会はいつ訪れるのだろうか。