ホントは悪者じゃない? ストレスと上手につき合う方法

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そもそもストレスって何?

誰もが少なからず持っているであろうストレス。世の中では、なぜストレスがいつも悪者扱いされているのでしょう。ストレスは、心身へ、よくもわるくも刺激を与えますが、上手につき合うことで、自分を知る手立てになります。

例えば、仕事で必ず出てくるだるさとか、精神的な甘えとかあるとしたら、それはどこからそうなるのかをチェックしてみましょう。そして、それを知ることで、自分の限界などに気づき、ギリギリのところでコントロールできたり、いい終わらせ方をすることができるようになるはずです。

東洋医学で考える感情

東洋医学では、心と体は密接な関係にあると言われ、「七情」というそれぞれの感情が特定の臓器を痛めると説いています。

【東洋医学のストレス=七情】
怒り→肝
喜び→心
思い→脾
憂い→肺
悲しみ→肺
恐れ→腎
驚き→腎

どの感情も人として自然な反応なのですが、度をすぎると体へ悪影響を出してしまうという意味です。

このように体に対して刺激となるものを「ストレッサー」といい、その「ストレッサー」が作り出す体の歪みを「ストレス」と言います。

そもそも「ストレス」という物理学用語を医学・生理学用語にしたのはハンス・セリエという生理学者。彼は、刺激に適応する反応は同じ流れをたどることを発見しました。
一つ目が「警告反応期」。びっくりし、腰を抜かしたり震えたりするようなショック期から、防衛機能を出して体を戻そうとする反ショック期までの二つに分かれます。

次に「抵抗期」。反ショック期よりも、さらに体を戻そうとしてステロイドホルモンが分泌されます。最後に行き着くのが「疲憊(ひはい)期」。胃潰瘍などの病気になったり、最悪のケースでは命を落としてしまうこともあります。過剰なストレスは、内臓の疲弊を引き起こすのです。

でも、いい刺激になるようなストレスもあります。それらが一切なくなると「○○のために頑張ろう」といった目標を見失ってしまうケースもあるのでしょう。

ストレスの捉え方で変わる

ポイントは捉え方。本人次第でよくも悪くもなります。過剰な負担をかけたり、自分の考え方でマイナス面ばかりを見たりすると、自分を追い込んでしまいます。

ストレスは人生にほどよいスパイスを与えてくれるもの。大切なのはいかに自分の一部として受け入れ、味方にできるかです。それこそ、ヨガをすることで享受できる恩恵と共通するところでもあります。私達人間は何かしらのストレスと、一生おつき合いしていくのだと思います。上手にストレスとつき合って行きましょう。

 

ライター:幸雅子
出典:『Yogini』vol.29/「ストレスとうまくつき合えば体は思ったとおりに変化できる」