タクシーのつり銭、お客さんに遠慮された場合どうなる?

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タクシーの料金精算時に、「おつりはいらないから、取っておいて」と、おつりを受け取らなかった経験がある人はいないだろうか。以前、「教えて!gooウォッチ」で紹介した、「タクシーのおつり、もらう?もらわない?」という記事にもあったように、おつりをもらわない人が一定数はいるようだ。ところで、おつりを客に遠慮された場合、タクシーの運転手はそのおつりをどうしているのだろう? おつりの行方について、少々気になるところである。そこで今回、日個連東京都営業協同組合の総務担当である副理事長に、受け取ってもらえなかったつり銭に関する疑問と、最近の支払い方法について話を伺った。

■つり銭をお客さんに遠慮された場合、その行方は?

まず、受け取ってもらえなかったつり銭がどうなるのかを聞いた。ポケットマネーになるのか、たとえ1円でも会社に提出するものなのか……。

「お客さまから、『おつりは結構です』、『領収書とお札だけ、お願いします』といわれることは時々あります。おつりを受け取られた後に、『コーヒーでも飲んで』と小銭を渡してくださるお客さまもいらっしゃいます。また、結婚式など慶弔での移動の際、心付け(こころづけ)をくださる場合もございます。運転手としては、『時間に間に合ってよかった』、『安全運転で安心だった』、『会話が楽しかった』等々のお客様からのお気持ちと理解しております。これら心付けやチップは個々の乗務員に属するもので、会社に納金することはありません」(日個連)

手元に残ったつり銭は、運転手へのチップと解釈されているのだ。

■運転手へのチップ、日本では馴染みのない習慣であるが……

海外のタクシーであればチップを支払うこともある。だが日本では馴染みのない習慣。もしかすると迷惑と思っている運転手はいるのだろうか……?

「申し上げたように、受け取っていただけなかったつり銭は、お客様の満足度を頂戴することだと理解しております。迷惑と思う運転手はいないかと思われます」(日個連)

自分のサービスに対するお客さんの評価ということであれば、それは光栄なことである。日本にはない習慣と臆する必要はないのだ。

■最近の多彩な支払い方法

最近のタクシーでは、さまざまな支払い方法が選べる。どんなものがあるか、紹介してもらった。

「タクシーの支払いは、現金、クレジットカードに加えて電子マネーも有力な支払い手段になりつつあります。クレジットの決済端末は、東京においては、ほぼ完全に普及しました。ご利用の際『カードで大丈夫ですか?』の確認のお声掛けも、最近は少なくなりました。電子マネーは現在、急速に拡大中で、オリンピックまでには『ほぼ普及』させるのが東京タクシー業界の目標です。電子マネー決済は、SuicaやPASMO等の交通系が中心ですが、WAON、iD、QUICPay(クイックペイ)などもございます。ご利用の際は、念のため確認をしていただきたいと思います」(日個連)

オリンピックの後押しもあり、タクシーのキャッシュレス化も急速に進んでいる。しかし、電子マネーの普及とともに「おつりは取っといて」のフレーズが聞かれなくなってしまうのは少々残念でもある。

●専門家プロフィール:日個連東京都営業協同組合
東京都23区および武蔵野市、三鷹市の個人タクシーによる組合。無線や配車、クレジット決済などさまざまな事業を実施。また、全国の各地方組織と連携し、東京で発行しているチケットで各地方組織に所属している個人タクシーを利用できるよう調整も行っている。

教えて!goo スタッフ(Oshiete Staff)