フィットネスとコンビニの主要客層は似ていると見る(Fit&GO)

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 ファミリーマートは24時間営業のフィットネス「Fit&GO」の1号店を、2月14日に東京都大田区で開く。1階をコンビニエンスストア、2階にランニングマシンなどを備えたフィットネスジムを設ける。「コンビニとフィットネスの主要客層はともに20―40代」(澤田貴司社長)である点に着目した。今後5年間で、フィットネス併設店舗を300に拡大する。

 24日、新店舗を報道陣に公開した。フィットネスジムの入退館などは専用のICバンドを使うようにし、極力、店舗に負荷が掛からずに利益を上げられる仕組みにした。1階の店舗ではタオルなどフィットネス関連の商品を扱い、相乗効果を狙う。

 日本フランチャイズチェーン協会がまとめた2017年末時点のコンビニ店舗数は、16年末比3・2%増の5万5322。市場が膨らむ一方、店舗間の競争は激しくなっており、ファミマでは既存店ベースでの客数が9カ月連続で前年同月を割っている。

 ファミマはコインランドリー事業にも参入する予定。共働きや単身世帯の増加によりコインランドリーへのニーズが高まっていることから、集客の一助にしたい考え。2020年2月末までに全国500店舗で運営する。

 家電大手アクア(東京)と業務提携し、洗濯機など機材の提供を受け、自ら運営する。新規出店や改装の場合はコインランドリーと一体型の店とし、既存店は駐車場に専用スペースを用意する。今春、関東に1号店を出す予定。24時間営業し、洗濯中はコンビニ店内のイートインスペースで待てるようにするという。

 セブン―イレブンは自転車のシェアリングサービス、ローソンは民泊向けの鍵の受け渡しサービスを手がけるなど、各社は異業種の取り込みや他業態との連携で差別化を図っている。
日刊工業新聞2018年1月25日の記事に加筆

「モノだけではなくコトの提供」
 コンビニエンスストアが物販以外のサービスを拡大している。セブン―イレブン・ジャパンは2日、加盟店従業員や近隣住民を対象とした保育園を東京都大田区と広島市西区に開設。ローソンは6日、千葉県習志野市に介護拠点を併設した「ケアローソン」の11店舗目を設ける。各社は従業員や来店者の獲得につなげるとともに、待機児童や高齢化といった課題の解決にも取り組んでいる。

 「モノだけではなくコトの提供で、皆さんに愛される店づくりをしたい。新たな雇用創出と待機児童解 消の一助になればいい」。

 セブン―イレブン・ジャパンの藤本圭子取締役常務執行役員は保育園を店舗に併設する狙いをこう語る。小売りや外食では人手不足が深刻になっており、主婦に特化した説明会を開くなど採用合戦が激しくなっている。

 セブン―イレブンによると、フランチャイズチェーン(FC)を運営する企業が加盟店従業員向け保育事業を手がけるのは初となる。

 FCを展開する企業の場合、「多様な人材に公平に接する」(外食大手幹部)との考えから、保育所の設置には否定的だった。

 これに対しセブン―イレブンは待機児童が多い地域を優先し、店舗が保育料の一部を負担することで、他地域の店舗とのバランスも図った。今回開いた保育園の状況を精査し、他地域への設置も検討する。

 ローソンは介護事業者と組み、ケアマネジャーらが常駐するケアローソンを、2015年から展開。通常のコンビニ商品のほか、介護関連の食品や日用品も扱う。

 介護について悩みを抱えている人が気楽に立ち寄りやすいコンビニで、ケアマネジャーらに相談できる環境を設けている。サロンスペースも設け、地域の交流の場としての機能も目指す。

日刊工業新聞2017年10月5日