68分にコウチーニョがカンプ・ノウのピッチへ。まったく違和感なくバルサの中盤に入り込むという離れ業をやってのけた。(C)Getty Images

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 コパ・デル・レイ準々決勝第2レグ、バルセロナ対エスパニョールの一戦は、2-0でホームのバルサが勝利。第1レグを0-1で落としていたものの、2試合トータル2-1で準決勝進出を決めている。

 第1レグで負ったビハインドを返すのに要した時間は、わずか9分だった。エスパニョールの選手のパスミスをリオネル・メッシが敵陣でカットし、右のアレイシ・ビダルにパス。そのA・ビダルが時間をかけずにシンプルに放り込んだクロスは、ゴール前で待ち受けていたルイス・スアレスの頭を経由して、豪快にゴールネットに突き刺さった。

 前日、レアル・マドリーが格下のレガネスに不覚をとっていたことも影響したのか、バルサはその後も攻撃の手を緩めなかった。なかでもこの日は、メッシのやる気が違った。ここまで序盤からアグレッシブにプレーする10番は珍しい。退団が決まった同胞ハビエル・マスチェラーノに是が非でも勝利を捧げたい――そんな気持ちがプレーに表われていた。

 25分、バルサに追加点をもたらしたのは、そのメッシだった。右サイドから細かいステップを刻みながら中央に入り込み、鋭く左足を振り抜く。ボールは相手DFに当たり、エスパニョールGKパウ・ロペスの逆を突いた。ちなみにこのメッシのゴールは、カンプ・ノウにおける公式戦通算4000ゴール目だった。

 前半のバルサのボール支配率は72%。中盤ではイバン・ラキティッチが相変わらず効いていた。5-0で制した4日前のベティス戦でもMVP級の活躍を見せたクロアチア代表MFは、この日も堅実かつダイナミックなプレーで攻守の要としての役割をほぼ完璧にこなしていた。

 バルサのエルネスト・バルベルデ監督が動いたのは、後半開始から15分が過ぎた頃だった。まず62分にA・ビダルに代えてパウリーニョをピッチに送り込んだ指揮官は、その6分後、イニエスタとの交代で新加入のフィリッペ・コウチーニョを投入した。

 スタンドの大歓声に迎えられた「14番」は、デビュー戦とは思えないプレーで、まったく違和感なく、すぐにバルサの中盤に溶け込んでみせた。

 75分には、流れるような展開から左サイドでメッシからのパスを受け、リバプール時代の親友であるスアレスへ絶妙なクロスを供給。スアレスのシュートはGKパウ・ロペスの好守に阻まれ、アシストはつかなかったものの、並みの選手でないことを、このワンプレーで証明した。

 試合はこのままバルサが逃げ切り、準決勝に進出。大会4連覇に向けて歩みを進めている。