U-19日本代表は自分たちで雪かきをした上で精力的なトレーニングを行なった。写真:松尾祐希(サッカーダイジェストWeb編集部)

写真拡大

 来年のU-20ワールドカップを目指すU-19日本代表が今年最初の活動を行なった。今回は23日から25日まで東京都内でトレーニングを実施し、26日からスペインで始まる“コパ・デル・アトランティコ"に参戦するスケジュール。昨年も参加した同大会でU-19スペイン代表やU-19チェコ代表などと対戦し、欧州の列強国を相手にどこまで自分たちの力が通用するかを知るうえでは、格好の腕試しの場となる。
 

 ただ、今回の活動時期はJクラブのキャンプシーズン。そのため、昨年11月に行なわれたU-19アジア選手権の1次予選に参加した者の大半は今季からプロとなっており、彼らは東京合宿の3日間だけしか呼ぶことができなかった。
 
 チームを率いる影山雅永監督は、そんな状況をネガティブには考えていない。むしろ、ポジティブに捉えている。何故ならば、昨年から来年の檜舞台を目指して活動をしていた99年生まれの世代に加え、昨秋にインドで行なわれたU‐17ワールドカップに出場した00年以降に生まれた世代を招集できるようになったからだ。
 
「東京合宿だけでJのクラブに戻っていく選手たちもいるけど、ひとつ下の世代や新しく入ったメンツが融合する最初のセッション」(影山監督)
 
 高校生ながら昨年11月にプロ契約を結んだ久保建英や平川怜(FC東京)などのU-17代表組が世界大会に出場したため、昨年のU-18日本代表は99年生まれのプレーヤーだけでの活動となった。しかし、年をまたいでU-19日本代表となった今年は、00年生まれの世代を組み込むことが可能になった。

 そのため、選手選考の選択肢の幅が広がり、実際に東京合宿後のスペイン遠征には18名中、9名がひとつ下の世代から選出された。また、プロ組の遠征不在は選手権や大学で活躍した新戦力をスペインへ連れて行くことにつながり、指揮官にとっては彼らの可能性を確認できる絶好の場となった。既存のメンバーにU-17組と99年生まれの新戦力。3つのグループが、そのような要因から東京合宿で一堂に会したことはプラスの材料と言っていいだろう。
 
 昨年までのチームは一度解体され、新たなスタートを切ったU-19日本代表。「下から入ってくる選手や、高校選手権で活躍してきた選手が今回入ってきた。去年までのチームは1回壊れるけど、新たな競争が生まれる。そういう意味では、どのような年下の選手たちと競っていくのかというのを分かってもらうための3日間だった」と、影山監督も3日間の東京合宿に大きな手応えを得ている。

 あとはフレッシュな面々で挑むスペイン遠征において、選手たちがどのようなプレーを見せるのか。プロ組を脅かすような選手が多数出てくれば、今合宿とスペイン遠征はさらに大きな意味を帯びてくる。そして、その先の東京五輪を目指すU-21日本代表入りにもつながってくるはずだ。

【PHOTO】2018Jクラブ・新卒入団&昇格内定〜高校・ユース編

取材・文●松尾祐希(サッカーダイジェストWeb編集部)