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●超小型の防水・耐衝撃カメラ「RX0」

ソニー「DSC-RX0」は、水中使用や落下、衝撃に強い超小型の高級コンパクトカメラです。今回は、そのタフネス性能と機動性の高さを生かして、身の回りのさまざまな場所に設置。モノの視点から世界を眺める「主観ショット」の映像を楽しんでみました。

映画用語に「主観ショット」というものがあります。カメラの視線と登場人物の視線を一致させるようなカメラワークのことで、POVショット (Point of View Shot) や一人称視点とも呼ばれています。主観ショットは人間の視線に限りません。例えば、ドローンの映像は鳥の主観ショット、ドライブレコーダーの映像は自動車の主観ショットと考えることができます。

○携帯性とタフ性能を併せ持つ異色の高級コンパクト

RX0を初めて触ったとき、これは主観ショット用のカメラだ、と直感しました。なにしろボディは手の中にすっぽりと隠れるくらい小さく、重さはわずか110g。凹凸がほとんどないスクエア形状であり、三脚などを使わずに、好きな場所にちょこんと置いて撮ることができます。

レンズは24mm相当の広角単焦点で、撮像素子には1.0型の有効1,530万画素CMOSセンサーを搭載。背面には1.5型の液晶モニターと操作ボタンを備え、撮影などの各種操作は本体から、またはスマホのアプリから行えるようになっています。

これまでにも、例えば2013年に発売された「DSC-QX10」や「DSC-QX100」などスマホから操作できる超小型のカメラはありました。ただ、今回のRX0は、単に小型軽量なだけでなく、防水性と堅牢性を持つことが大きな特長です。水深10mの水中撮影に対応するほか、2mの落下耐性と200kgfの耐荷重性能を備えています。悪条件下でも問題なく使えるヘビーデューティー機というわけです。

注意したい点は、手ぶれ補正機能を搭載していないこと。ボディを動かしながら撮るには不向きであり、ソニーとしては「アクションカムではない」と位置付けています。

○RX0で撮るべきはアート作品? それとも……

では、何を撮るためのカメラなのでしょう。メーカーの公式動画を見ると、複数のRX0を並べてバレットタイム撮影をしたり、スタジオの床や天井、プールなどに設置してダンサーやアスリートを撮ったりしています。どれも映像としては見事ですが、個人で真似るにはハードルが高すぎです……。

そこで、ここではRX0の活用法として「身の回りにある道具や家電を利用したファミリー向けの主観ショット」というアイデアを提案したいと思います。子どもや家族の記録といえば、ただシャッターを押しただけの平凡な写真や動画になりがちですが、そこに主観ショットというワザを加えると、どんな仕上がりになるのか。次ページからが実践編です。

●「RX0」を "無機物さん" に構えてもらおう

○遊具や銅像、宅配ボックスに視覚があったら

まずは屋外に持ち出し、公園の遊具の上にRX0を設置。もしも、"すべり台さん" に知能や視覚があれば、こんな映像を毎日見ているという前提の主観ショットです。

いつものカメラとは違う小さくて黒い箱型ボディに子どもも興味津々でした。目の前に撮影者が構えていないので、カメラを意識しない自然な笑顔を引き出しやすいことも副次効果といえます。

次は水飲み場に設置し、"蛇口さん" の主観ショットを狙ってみました。激しい水流を直接浴びても、RX0に問題は生じません。

続いて、"銅像さん" の主観ショットです。カメラの性能的には、クリアな発色と周辺部までの高解像を確認できます。

"宅配ボックスさん" からも撮ってみました。本棚や冷蔵庫、戸棚、車のトランクなどの主観ショットは、映画やドラマでよく見られますが、それと同様のアングルが簡単に楽しめます。

●「RX0」の動画撮影機能も試してみた

動画も撮ってみました。RX0の動画撮影性能は、本体記録の場合は最高で1920×1080/60pのフルHD記録に対応。4K撮影については、HDMIケーブル経由でサードパーティ製のレコーダーを接続した場合に可能になります。ここではフルHDで撮影し、動画編集ソフトを使って編集、リサイズしたものを掲載しています。

○ルンバにのせてローポジションの移動撮影

動画撮影にあたって用意したのはロボット掃除機の「ルンバ」です。内蔵したセンサーやカメラ、人工知能によって部屋の状況を計測・分析し、平行線を描くように効率的に掃除をしていくルンバの動きは、単なる掃除という実用性を超えて、見ているだけでもワクワクするような面白さと美しさがあります。かつてSF映画などで夢見た、未来のロボットの動きといってもいいでしょう。その動きを映像として記録したいと考えたのです。

もちろんルンバ本体の上にカメラを置くことは、正しい使い方ではないので推奨はできません。あくまで自己責任の範囲となる行為だと考えてください。

続いて、グッピーが見ている視界という前提で、水槽の中にRX0を設置してみました。

突然の侵入者に驚いて、魚がレンズ前に近寄ってくれなかったのは誤算でしたが、慣れるまで粘って撮ればもっと臨場感が出せたかもしれません。最後は、お風呂場に設置してみました。

主観ショットは、映画やドラマの世界では古くからある撮影技法のひとつですが、プロの現場できちんと撮るにはそれなりに大掛かりな機材やセッティングが必要になります。それを、好きな場所にカメラをちょこんと置くだけで実現できてしまうのが、RX0の醍醐味です。ホームビデオやファミリー写真が、まるで映画のような雰囲気に変わりますよ。