なぜ「忖度」というワードは定着したのか? 検索動向から分析

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2017年の「ユーキャン新語・流行語大賞」で年間大賞に選ばれた「忖度(そんたく)」。辞書の編集者が選ぶ三省堂の「今年の新語2017」でも大賞に輝き、この言葉に対する注目度の高さを改めて感じた人も多いのではないでしょうか? dメニューの検索数から、「忖度」の注目度をチェックしてみます。

3月の“あの発言”をきっかけに検索ランキングに登場


検索数の推移を見てみると、3月に突如として検索数が激増しています。これは学校法人「森友学園」への国有地売却問題について、当時学園の理事長だった籠池泰典氏が国会での証人喚問後、3月23日に行った記者会見で「直接の口利きはなかったが、忖度があったと思う」と発言した事に端を発しており、一気に注目ワードになりました。
3月23日〜31日までのわずかな期間で年間検索総数の実に35%を占めており、ニュース自体の注目度もさることながら、「忖度ってなんだ?」と聞きなれない言葉に興味を持った人が多かった事が伝わってきますね。

3月で「忖度」と検索数が近い言葉を調べてみた結果がこちらです。関連ワードである「森友学園」はほぼ同じ検索ボリューム、芸能人では熱愛報道で注目を集めた嵐の「櫻井翔」が同じくらい検索されていました。

「忖度」の意味を調べる人も多い


「忖度」は中国最古の詩篇とされる『詩経』に登場し、日本でも古くは10世紀から使用例が確認されている言葉ですが、日常生活で使った事がある人はあまりいないのではないでしょうか。そんな事情もあってか、「忖度 意味」「忖度 とは」という検索ワードも年間を通して非常に目立ちました。
ちなみに、この言葉の意味は「goo辞書」から確認できます。

忖度
[名](スル)他人の心をおしはかること。また、おしはかって相手に配慮すること。「作家の意図を忖度する」「得意先の意向を忖度して取り計らう」(goo辞書より

「goo辞書」でもニュースがあった3月後半から6月までは検索ランキングの1位に輝いており、その後も上位に食い込み続けて11月にまたランキング1位に返り咲いています。

「忖度まんじゅう」も人気に

「ユーキャンの新語・流行語大賞」で「忖度」が年間大賞に選ばれた際、受賞者として舞台に上がったのは、証人喚問で「忖度」発言をした籠池氏ではなく、2017年6月から「忖度まんじゅう」を企画・販売したヘソプロダクションの代表取締役でした。
同社では2017年6月から「忖度まんじゅう」の販売を開始しましたが、その後も黒バージョンや紅白バージョンの「忖度まんじゅう」を展開。2018年1月にはなんと「忖度DECOチョコ」なる新製品も登場しています。

日常で使われる言葉としても定着済み?

今回は「忖度」という言葉がどの程度検索されていたかを改めて振り返ってみました。森友学園の国有地売却問題がきっかけとなって突如注目を浴びた言葉ですが、「忖度まんじゅう」以外にも「忖度Tシャツ」や「忖度御膳」が発売されるなど、今も話題は尽きません。
最近ではニュースやバラエティといったメディアだけでなく、日常生活でも自然な形で使われている光景を見かけるようになり、すでに「定着した日本語」と言えるのではないでしょうか。

データ提供:dメニュー検索数集計結果より(期間:2017年1月〜2017年11月)