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●フランチャイズパッケージはどうなるか

ファミリマートが24日に披露したフィットネス併設店舗の「FIT&GO」。多店舗展開に向けての基本コンセプトは固まったものの、まだ未確定な部分も多い。

○これから決めるフランチャイズパッケージ

FIT&GOは、ファミリーマート店舗と24時間運営のフィットネスクラブを合体させた新型業態だ。フィットネスクラブ利用者のコンビニ利用率が高く、誘客効果が高いほか、ICリストバンドによる入退館など完全無人化を視野に入れており、加盟店側の負担も少ないことから、ファミリーマートが新業態として展開する。目標は5年で300店舗と大きい。しかし、いろいろと考えると、本格展開までにまだまだ解消すべき課題は多々ありそうだ。

大きな課題のひとつに、フランチャイズパッケージがある。パッケージはまだできあがっておらず、初期投資や設備投資にあたって本部が負担するのか加盟店が負担するのかなど、本決まりにはなっていない。澤田貴司社長によると「ケースバイケース。加盟店が投資する場合もあれば、我々が投資してオペレーションしてもらうケースもある。収益配分もこれから作っていく」とし、複数のパッケージを想定しているとのことだ。

パッケージがない以上、気になるところは多々出てくる。たとえば、運営上、加盟店の負担はどうなるのか。加盟店側が負う作業の範囲など不明な部分は多い。ファミリーマートはこのあたりをどう考えているのか。

新規事業開発本部 スポーツ・メディカル事業部付部長の茂朋子氏に聞くと、極力、加盟店側の負担は減らす考えのようだ。加盟店の役割について「一番は会員数を獲得してもらうこと。接客や入会などに取り組んでもらえれば」と話す。

つまり、現状は検証を重ねている段階に過ぎない。検証は東京都大田区にある直営店で行なう予定で、直営店でもサービス提供はまだ始まっていないのである。

●やるべきことは山積している

○ライバルはあくまで大手

加盟店側としては待ちの状態。逆に本部側のやるべきことは盛りだくさんだ。たとえば、FIT&GOのオプションサービスに「パーソナルトレーナー」があるが、人材の確保や教育をどうしていくかも考えねばならない。「教育部門は必要。そこはやりたい。外部連携は特定のところだけで連携することは考えていない」(茂氏)という。

個人的にトレーナーの存在は非常に重要だと認識している。そして、トレーナーの確保と活用こそ最大の課題ではないかと思っている。トレーニングルームは、会員を募るための必要最低限にすぎない。運営をしていく上で、会員を逃さないためにも、フィットネスの効果が体感でき、楽しさがあってこそ、人は会員であり続けるはずだ。その際"トレーナー"の存在は大きい。

トレーナーがいれば会員との個別にコミュニケーションをとることができるし、他の大手フィットネスが提供する様々なイベントプログラムを実施することも可能になっていく。

料金面を見ても、FIT&GOの月額会費は7,900円(税別、以下同)、ビジター会員は1日3,000円、その他パーソナルトレーナー30分3,000円〜などとなっており、それなりにかかる印象だ。ライバルとなるのはあくまでフィットネス大手であると思われ、そこと遜色のない料金・サービスを提供できなければ、事業としての広がりは厳しいのではないだろうか。

今回、ファミリーマートはフィットネスチェーンなどと手を組んではいない。あくまで自前で事業を進めようとしている。ビジネスとして成功させるには、もはやフィットネスチェーンを作り上げる勢いが必要であり、相当な覚悟が求められるようにも思われる。これから先に向けて、やるべきことは山積していると見るべきではないだろうか。