ファンを魅了するプレーは、今も昔も変わらない(撮影:村上航)

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国内ツアー専念を明言し、新シーズンをスタートさせた石川遼。初戦のシンガポールで16位タイに終わった。一時は首位に立つなど、大会を大いに盛り上げたが、勝ちきれなかったと見るのか、いい滑り出しと見るのか。
【連続写真】石川遼のニュースイングを前方&後方から!
「すごくいい方向にいくと思いますよ、彼ならば」
国内男子ツアー開幕戦の「SMBCシンガポールオープン」。ラウンドリポーターとして、石川のプレーを間近で見ていた深堀圭一郎が漏らしたその一言は、久しぶりの優勝を期待し、固唾を呑んで見守っていたファンの頭にもよぎったことだろう。
18年の開幕戦、予選ラウンドをトップで通過した石川。この瞬間、多くの人は石川が再び優勝カップを手にする瞬間を想像したに違いない。
しかし、決勝ラウンドで失速し、気づけば優勝争いから離脱。結果は16位タイに終わり、「いい部分も、悪い部分も両方あった。だいぶスイングの状態が戻りつつあるが、まだ迷いがあるのではないか」。深堀がそう語るように、明暗がはっきり分かれた4日間となった。
“明”として深堀が挙げたのは「バーディが多く取れるようになった」こと。実際、石川はこの4日間で大会最多となる21バーディを記録。「去年に比べ、手と体が離れないで振れるスイングになってきた。ボールコントロールが非常によくなったから、グリーンにヒットする率も高くなった」と分析する。
一方、元来の“ドライバーで攻める”プレースタイルが強く残っている点を課題に挙げた。「せっかくアイアンや3番ウッドで打っても曲げてしまう場面もあった」。そう深堀が語るとおり、石川の4日間トータルでのフェアウェイキープ率は44.64%。出場者の中では67位となっている。「ドライバーで打たないでアイアンで打つというだけでなく、 “アイアンで打っても、絶対にこっちには行かせない”という打ち方ができれば」。“攻め”の姿勢が強い石川のスタイルに、さらなる戦略性が加わればより一層強みが増す。
ただ、今の石川は「5年先、10年先に向けて」、まだ発展途中。「コースの中で、やりたいスイングをやり切れるかという部分をやっている。それが自信を持って打てるようになった先に、さらに課題が出てくるのかなと思う」。完全復活への道のりはまだ続くが、一つ一つの課題を克服しながら前を向く石川の姿に、深堀はそう遠くない未来に“復活”を感じたという。
「去年の悪いときだったら、あれも入らないで終わったと思う」。そう深堀が指したのは、最終日の18番。10メートル近いバーディパットを沈め、会場を興奮の渦に巻き込んで4日間に幕を閉じた。「石川遼の良さが完全に戻りつつあるのを感じた」。優勝争いから脱落しても、最後の最後でギャラリーを“魅せた”プレーに、かつての石川遼の姿が垣間見えた。
初上陸のミャンマーの地で、石川の2戦目がまもなく始まる。

<ゴルフ情報ALBA.Net>

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