米国務省領事局の公式サイトより

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(台北 24日 中央社)米国務省領事局と米通商代表部(USTR)の公式サイトで、台湾を紹介するページから中華民国国旗のイラストが消えているのが24日までに分かった。外交部の李憲章報道官は中央社の取材に対し、中華民国国旗を除去する米国のやり方は受け入れられないとし、米国側にすでに厳正な関心を表明したことを明らかにした。

トランプ大統領就任後、政府機関の各公式サイトはリニューアルが実施され、昨年9月には、国務省のサイトから中華民国国旗が削除されているのが見つかっていた。

李報道官によると、外交部は国務省の公式サイトから中華民国国旗が削除されたことについて、複数回にわたり米国側に問い合わせを行ってきた。米国側は強固で友好的な台米関係を幾度となく強調し、米政府の対台湾政策に変更がないことを保証したという。だが李報道官は「われわれはこのような件が台米関係の現況に対する国内の人々の認識に影響を与えると考えている」と述べた。

米国の対台湾窓口機関、米国在台協会(AIT)のソニア・アーボン報道官は取材に対し、米国の政策に変更はないとし、「米中間の三つの共同コミュニケ」と「台湾関係法」に基づく「一つの中国」政策を維持する米国の立場を表明した。通商代表部にもコメントを求めたが、回答は得られていない。

領事局公式サイトでは、国別情報の項目が設けられ、各国の情報が紹介されている。それぞれの紹介ページの左上には、国名の横に国旗が記載されているが、「Taiwan」のページでは国旗の部分が空白になっている。最終更新日は昨年12月21日。

通商代表部の公式サイトについては、少なくとも昨年10月初旬までは台米間の貿易情報を紹介するページに中華民国国旗が描かれていたが、現在は消えている。その他の各国との貿易情報を紹介する部分では、球状にアレンジした国旗のイラストが記載されている。

(侯姿瑩/編集:名切千絵)