パブリッシャーとプラットフォームの争いは、収まる兆しがほとんど見られない。

パブリッシャーは、プラットフォームがもたらすリーチと、プラットフォームをコンテンツで満たしたことに対する適正な見返りを求めている。パブリッシャーはさらに、不適切なコンテンツの扱いに対してもっと責任を持つよう、プラットフォームに求めている。

パブリッシャーのプラットフォームに対する姿勢の現状に関する、4つのグラフを紹介する。

Googleがリードし、Facebookは低迷



ロイター研究所(Reuters Institute)の最新のデジタルニュースレポートによると、2017年と比べて、プラットフォームの成長と力について懸念しているパブリッシャーは44%であるのに対し、あまり懸念していないパブリッシャーは7%にとどまる。

このレポートを見ると、下のグラフが示すように、すべてのプラットフォームのなかで、パブリッシャーはGoogleとの関係についてもっとも肯定的だ(3以上のスコアは、肯定的な見方を表している)。



レポートの調査結果は意外なものではなく、対Facebook感情は悪化している。同プラットフォームは、フェイクニュースの拡散に果たした役割や、マネタイゼージョンの機会の不足、参照トラフィックへの変更など、パブリッシャーとの関係に影響する困難に直面してきた。一方、Googleは、自社の能力を示し、パブリッシャーにとってどちらかというと友人になった。その理由のひとつは、GoogleとFacebookのビジネスモデルが異なることにある。パブリッシャーは、情報の共有においてFacebookよりもGoogleと利害が一致しており、閉じられたソーシャルネットワークであるFacebookは、広告を通じて売り上げを上げている。「Facebookジャーナリズムプロジェクト」は、パブリッシャーのニーズに対応しようとしているが、結果はまちまちだ。

参照トラフィックが影響



Facebookはしばらくのあいだ、パブリッシャーのサイトにとって参照トラフィックの一番の流入元で、パブリッシャーはトラフィックを比較的効率よくマネタイズできた。ソーシャル分析企業パースリー(Parse.ly)のデータでは、12月には、Googleが、パブリッシャーの参照トラフィックの44%を占め、約26%を占めるFacebookを抜いている。これはひとつには、パブリッシャーがGoogleのAMP(Accelerated Mobile Pages)を採用し、Facebookがネイティブ動画に力を注ぎ続けているためだ。



パブリッシャーは、プラットフォームの対応不足、オーディエンスデータや今後のプロジェクトの透明性、事業間の全体的な連携、そして特にマネタイゼーションの機会について、不満を抱いている。

「根底には、プラットフォームが力を持ちすぎ、パブリッシャーが正当な経済的見返りを得ていないという不満がある」とロイタージャーナリズム研究所(Reuters Institute for the Study of Journalism)の研究員ニック・ニューマン氏は語る。

Snapchatがもたらす利益が最低



パブリッシャーは、プラットフォームのサービス、それも特に、収益が上げられることをまだ証明していないサービスに、遅れないでついていこうと奮闘している。特にSnapchatは、多くの実際的管理が必要で、パブリッシャーは、ROI(投資利益率)の面でほとんど実績がないのに、コンテンツの需要を満たすためにチームを配置している。

欧州の35のパブリッシャーを対象にしたDigiday+の調査では、プラットフォームのなかで、Snapchatが提供するマネタイゼージョンの可能性がもっとも大きいと考えている回答者は3%で、回答者の半分以上(52%)が、マネタイゼージョンの可能性がもっとも大きいプラットフォームとしてYouTubeを挙げている。



代わりの収益源を視野に入れるパブリッシャー



プラットフォームの力に関して懸念があるため、パブリッシャーが収益源を多様化する必要性が一段と明白になっている。ロイタージャーナリズム研究所の同じレポートでは、回答者の半分近く(44%)が、2018年にはサブスクリプションが非常に重要なデジタル収益源になると見ている一方で、40%の回答者が、ディスプレイ広告とブランデッドコンテンツの両方を重要な収益源と見なしていた(下のチャートでは、オレンジ色の棒グラフが読者の支払いオプションを表している)。



Lucinda Southern(原文 / 訳:ガリレオ)