ナダルがまさかの途中棄権。チリッチがセミファイナルに進出[全豪オープン]

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「全豪オープン」(オーストラリア・メルボルン/本戦1月15〜28日/ハードコート)の9日目となった1月23日、ラファエル・ナダル(スペイン)が準々決勝のマリン・チリッチ(クロアチア)戦のファイナルセットで途中棄権し、トーナメントを後にした。

準決勝へはチリッチが進出する格好になり、カウントは、3-6、6-3、6(5)-7、6-2、2-0と、ファイナルセット半ばで試合は終了した。

ナダルは2017年シーズンをランキング1位で終えた一方で、「 Nitto ATPファイナルズ」では膝の怪我の影響で1試合しか戦えなかった経緯もあり、円滑に復帰できるか注目されてきた。昨年の「全豪オープン」では、決勝戦まで進出し、ロジャー・フェデラー(スイス)との対戦で優勝には一歩及ばなかった。

チリッチは、ランキング6位で、「全米オープン」での優勝経験もある上位ランカーとしてはお馴染みだ。パワフルなサービスと、低い弾道のフラット系ストロークで主導権を奪うスタイル。経験も重ねてさらにその武器も磨かれているという。

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試合は均衡の取れた形でスタートした。ナダルもチリッチも、自身のサービスゲームを2度続けてキープし、中盤に入っていく形となり、流れがどちらに傾いてもおかしくない推移となった。

4-3で迎えた第8ゲームで、試合が動いた。チリッチは自身のサービスとなったこのゲームで、ダブルフォルトや、サーブアンドボレーに出たチリッチの、甘くなったボレーに対して脇を抜くパッシングショットでポイントを失った。

ナダルは3ブレークポイントを握ると、チリッチはサービスエースで1ポイントを返したものの、続くポイントで、ナダルのリターンに対する返球をアウトし、ブレークを許した。

第1セットは、ナダルがそのまま、自身のサービスゲームでのブレークを許さず、奪い取った。

2セット目に入ると、イーブンで試合推移するかに見えたものの、5ゲーム目で流れが傾いた。15-15から、ナダルがストローク戦の中で、チリッチのフォアへ深く打ち込んで、チリッチがネットミス。

さらに、チリッチはサーブ&ボレーを仕掛けたものの、ナダルがフォアのパッシングで再び抜き去り、2ブレークポイントを手にした。チリッチはここで痛いダブルフォルトを犯してしまい、1ブレークを明け渡してしまった。

チリッチはしかし、直後の第6ゲームで、2度目のデュースからアドバンテージを手にすると、ナダルのセカンドサーブを、逆クロスへフォアで返球し、リターンエースにして、ブレークバックをものにした。

さらに、続くリターンゲームもチリッチはブレークして、逆に1ブレークアップのリードを奪った。ナダルは、ブレークしなければセットを奪われる第9ゲームで、挽回することはできなかった。2セットを終えて、セットカウントは均衡を取り戻した。

3セット目は、引き締まった試合運びで、ナダルとチリッチが終盤までサービスのキープを続け、お互いにブレークを許さない形で進展した。

ナダルとチリッチのせめぎ合いは続き、いよいよタイブレークに入った。その中で、ナダルはチリッチの強烈なパッシングショットなどでミニブレークも許したものの、チリッチのミスにも助けられ3セット目をものにした。

第4セットに入り、これ以上セットを落とせないチリッチは、4ゲーム目のナダルのサービスを、ブレーク。巻き返しの、大きな一歩を進めた。

その後、ナダルがメディカルタイムアウトをとり、フィジカルの状態が心配されたものの、試合を続行。チリッチはさらに8ゲーム目もブレークし、4セットを獲得。勝敗は最終セットの結果次第となった。

しかし、ナダルは最終セットに入り、自身のサービスをブレークされた2ゲーム目の終了時点で、途中棄権を宣言。試合はあっけない幕切れを迎えた。

チリッチは準決勝で、カイル・エドマンド(イギリス)と対戦する予定だ。

テニスデイリー編集部)

※写真は2018年の「全豪オープン」の準々決勝でメディカルタイムアウトをとったナダル
(Photo by Michael Dodge/Getty Images)