トヨタグループは電動化戦略を加速する(4代目「プリウス」のモーター部品)

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 トヨタ自動車グループ各社が、電気自動車(EV)など電動車向けの基幹部品に参入する。愛知製鋼は電動車向けの電池材料やモーター回転部(ローター)を開発する。トヨタ紡織や豊田合成も電池、モーター関連部分の開発に着手した。トヨタが電動車の大幅な投入計画を示す中、これまで素材や内外装などを主力としてきたグループ各社も電動車向けの技術開発を強化している。

 愛知製鋼は1日付で社内に新事業開拓の専門部署「未来創生開発部」を設置。兼務を含め約80人体制で電池やモーターの部品、交通システムなどの開発を進める。電池開発ではトヨタに数人の技術者を派遣しており今後増員する方向。次世代電池の正極や負極に用いる材料の研究を本格化する。モーターの回転部ではEVモーター向けに、磁石の元となる磁粉といった要素技術や、回転軸(シャフト)や減速ギアなどを組み合わせたモジュール製品の開発を急ぐ。

 トヨタ紡織は燃料電池のセパレーターを供給する実績を応用し、電池の劣化を抑制する技術を開発中。豊田合成もゴムなど高分子素材の技術を生かしてモーター関連部品の開発を始めた。ほかにも豊田自動織機はフォークリフト向けリチウムイオン電池をEV用に応用し、ジェイテクトは車載用蓄電部品を19年春をめどに量産する。

 トヨタは30年に電動車で同社世界全体の約半分に当たる計550万台を生産する方針。同社は「電動化3要素」として電池、モーター、インバーターを掲げ、自社開発に加えて例えば車載電池ではパナソニックなど他社との協業を進める。トヨタグループでは従来はデンソーやアイシン精機が電動車向けの中核製品を供給してきたが、今後はトヨタグループを挙げて電動車向けの基幹部品を開発する体制が整う。